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日刊原田英語 Harada Eigo Daily
GRAMMAR 第35回 標準 読了 9分

whoseの味|人だけでなく物にも使える

入試対策講座 第35回

所有格の関係代名詞whoseが、なぜ人だけでなく物にも使えるのかを謎解き形式で解き明かします。of whichとの使い分けから、先生の15分パックまでまとめました。

監修:原田高志(原田英語.com)

whoseという語を見て、人にしか使えないと思い込んでいませんか。今日はその思い込みを、謎解き形式で解き明かします。

なぜwhoseは、人だけでなくものの所有格にも使えるのか

I have a friend whose father is a doctor.のように人には使えるwhoseですが、I live in a house whose roof is red.のように、もの(house)にも使われることがあります。人にしか使えないと思い込んで、ものを説明するときにwhoseを避けてしまう受験生がいます。

考えられる答え

仮説1 whoseはwho(人を表す関係代名詞)の所有格だから、人にしか使えないはず

whoという形だけを見ると人限定に思えますが、実際にはものの所有格としても使われます。この思い込みのままだと、house whose roofのような文を見たときに、誤りだと判断してしまいます。

仮説2 ものの所有格はof whichを使うべきで、whoseは避けたほうがいいはず

たしかにof whichという言い方もあり、a house the roof of which is redのように書けます。しかしwhoseのほうが簡潔で、実際の英文にも数多く使われています。避ける必要はありません。

仮説3 whoseは『人・もの』を問わず、直後の名詞を所有する主体を示す関係代名詞で、先行詞が人でもものでも使える

ここに真相があります。whoseは『誰の』ではなく『〜の(所有)』を表す関係代名詞で、先行詞が人でもものでも、直後に名詞を伴って使えます

真相

関係詞

whoseは先行詞が人でもものでも使える所有格の関係代名詞。『whoの所有格』ではなく『先行詞の所有格』を表す語だと考えれば、ものにも使えることが分かる。

先行詞(人・もの)+ whose + 名詞 + 動詞...(先行詞の所有格を表す)

whose は、先行詞と直後の名詞のあいだに『〜の』という所有関係があることを示す関係代名詞です。I have a friend whose father is a doctor.では、a friend's father(友達の父親)という所有関係を、whose fatherという形でつないでいます。

この『〜の』という関係は、人だけのものではありません。I live in a house whose roof is red.では、the house's roof(その家の屋根)という所有関係を、whose roofという形でつないでいます。whoseは『人の所有格』ではなく、『先行詞の所有格』を表す語だと考えれば、先行詞がものでも違和感なく使えます。

ものの所有格には、a house the roof of which is redのようにof whichを使う書き方もあります。ただしこちらは語順が入れ替わり、読みにくく感じられるため、実際の英文ではwhoseのほうがよく使われます。

見分け方は1つです。空所や下線部の直後に名詞が続き、先行詞との間に『〜の』という所有関係が読み取れたら、先行詞が人でもものでもwhoseを選ぶ。

日本語の頭が、ここで邪魔をする

日本語の『誰の』という言葉には、人を指すイメージが強く残っています。whoseの中には『誰』を表すwhoの綴りがそのまま見えるので、whoseも人専用だと思い込みやすいのです。しかし英語のwhoseは『誰の』ではなく『〜の』という所有関係だけを示す語で、対象を人に限定していません。知らなかっただけで、理解力の問題ではありません。whoseを見たら、直後の名詞との『〜の』という関係だけに注目する習慣をつけると、先行詞がものでも迷わなくなります。

ここでつまずく

The company whose products are popular in Japan expanded its business.を見て、companyは人ではないからwhoseは使えないはずだ、と考えて別の関係詞を探してしまう誤りが定番です。正しくは、company's products(その会社の製品)という所有関係が読み取れれば、先行詞がものでもwhoseを使います。

もう1つの落とし穴は、whoseのあとに名詞を置き忘れることです。whoseは単独では使えず、必ず直後に名詞(所有される側)を伴います。The writer whose is famous.のように名詞を省いた文は誤りで、The writer whose novels are famous.のように、名詞を補う必要があります。

whoseは『誰の』ではなく『〜の』。先行詞が人でもものでも、直後に名詞を置けば使える。

所有関係キャッチ力を手に入れる

whoseを見た瞬間に、先行詞と直後の名詞のあいだにある『〜の』という所有関係を読み取れるようになります。先行詞が人かものかで立ち止まらずに、関係代名詞節をスムーズに読み進められる力です。

例文で確かめる

I have a friend whose father is a famous doctor.

私には、父親が有名な医者をしている友達がいる。

We stayed at a hotel whose lobby was decorated with fresh flowers every morning.

私たちは、毎朝生花でロビーが飾られるホテルに泊まった。

The scientist whose research won the prize gave a speech at the ceremony.

研究が賞を取ったその科学者は、式典でスピーチをした。

Before

whoseを見ると、先行詞が人のときにしか使えないと思い込み、ものが先行詞の文では読み方に迷っていた

After

whoseは先行詞の所有関係を示すだけだと分かり、先行詞が人でもものでも同じ感覚で読み進められる

For Teachers

明日の授業、この15分で「所有格の関係代名詞whose(人だけでなく、ものにも使える理由)」が終わります

導入の問いかけ(3分)

  • 「whoseって人にしか使えないと思ってない?」
  • houseのあとにwhoseが続く文、見たことある?
  • of whichとwhose、どっちが読みやすい?

板書はこの1行だけ

whose+名詞=先行詞の所有格(人でもものでもOK)

ペアワーク/全体討論(5分)

先生「whoseを使った文を1つ作って、隣の人にof whichを使って書き換えてもらう」と指示する。ペアで、whoseとof which、2つの形を行き来して練習する。

レベル別ミニ問題(5分)

標準

日本語に合うように英文を完成させなさい。屋根が赤いあの家に、私は住んでいる。I live in a house ______ roof is red.

答え:I live in a house whose roof is red.

難関

ほぼ同じ意味になるように書き換えなさい。I visited a museum whose collection is famous worldwide.をof whichを使って。

答え:I visited a museum the collection of which is famous worldwide.(その美術館のコレクションは世界的に有名だ)

出口チケット(2分)

『商品が日本で人気のあるその会社』という句を、whoseを使って英語で書きなさい。

MAKE IT YOURS

AIに貼ると、この項目だけを狙った練習問題が、あなた用に出てきます。

以下の条件で、whoseを使った例文をそれぞれ2つずつ、合計6つ作ってください。①先行詞が人の文を2つ、ものの文を2つ、動物や場所の文を2つにする。②中学・高校生にも理解できる語彙にする。③日本語訳も添える。

動画で見る

whoseとof whichの使い分けを解説する英文法レッスン動画 (Oxford English Now) 先行詞がものの場合のwhoseとof whichの使い方が、例文つきで紹介されています。

確認クイズ

  1. Q1. Choose the correct sentence.

  2. Q2. The company ______ products are popular in Japan expanded its business overseas.

よくある質問

whoseの代わりにof whichを使ってもいいですか?

はい、使えます。ただしa house the roof of which is redのように語順が入れ替わり読みにくくなるため、実際の英文ではwhoseのほうがよく使われます。