boringとboredの違いは?感情の分詞形容詞の謎を解く
入試対策講座 第28回
bore(退屈させる)という1つの動詞から生まれたboringとboredが、なぜ正反対の意味になるのかを謎解き形式で確認します。exciting/excited、interesting/interestedにも共通する見分け方で、長文の中の感情表現を素早く正しく読めるようになります。
監修:原田高志(原田英語.com)
『私は退屈しています』と伝えたくて I'm boring. と言うと、相手には『私はつまらない人間です』と聞こえてしまいます。今日はboringとboredの違いを、謎解き形式で解き明かしていきます。
なぜ同じbore(退屈させる)という動詞から、boringとboredという正反対の形容詞が生まれるのか
同じ動詞から生まれた2つの形なのに、boringは『退屈させるもの』、boredは『退屈している人』と、指す相手が正反対になります。この分かれ目は、どこから来るのでしょうか。
考えられる答え
そう見えるかもしれませんが、boringとboredでは指しているものがまったく違います。入れ替えると意味が変わってしまいます。
方向は近いですが、He is boring.(彼はつまらない人だ)のように、-ing形を人につけて使う文もあります。主語が『人』か『物』かではなく、もっと別の基準があります。
ここに真相があります。主語が『感情を起こす原因』ならing形、『感情を受け取る側』ならed形です。
真相
-ing形はその感情を『引き起こす原因』につけ、-ed形はその感情を『感じる側』につけます。
-ing形=感情を引き起こす原因、-ed形=その感情を感じる側
boreはもともと『(人)を退屈させる』という意味の他動詞です。The lecture bored me.(その講義は私を退屈させた)のように、〈原因〉が主語、〈感じる側〉が目的語に来ます。
この文を2つの形容詞に分けると、The lecture was boring.(講義が退屈の原因=boring)とI was bored.(私が退屈を感じた側=bored)になります。-ing形は「〜させる」側、-ed形は「〜させられる」側という、もとの他動詞の主語と目的語の関係がそのまま形容詞に引き継がれています。
exciting/excited、interesting/interested、surprising/surprisedもすべて同じ仕組みです。The news was surprising.(そのニュースは驚きの原因)、We were surprised.(私たちが驚きを感じた側)のように、主語が「原因」か「受け手」かを見るだけで、どちらの形か判断できます。
I'm boring. と言うと、『私は(人を)退屈させる人間だ』という意味になり、言いたかったはずの『私は退屈している』(I'm bored.)とは正反対になってしまいます。
日本語の頭が、ここで邪魔をする
日本語の『退屈な』は、退屈を感じている人にも、退屈を与えるものにも同じ形で使えます。『彼は退屈だ』と言えば、たいてい『彼が退屈を感じている』という意味に取れますが、英語のboredとboringは、この2つを別の形で分けています。知らなかっただけで、理解力の問題ではありません。
ここでつまずく
I'm boring.と言うつもりで、実際にそう書いてしまう誤りが定番です。これは『私は(人を)退屈させる人間だ』という意味になり、言いたかった『私は退屈している』(I'm bored.)とは正反対です。同じ形の誤りはexcited/exciting、interested/interestingでも起こります。
感情の向き感知力を手に入れる
-ing形か-ed形かを見るだけで、その形容詞が『感情の原因』を指しているのか『感情を受け取る側』を指しているのかを、瞬時に見分けられるようになります。
例文で確かめる
The new video game is exciting, but I got bored after an hour.
その新しいゲームはわくわくするけど、1時間で飽きてしまった。
I was so embarrassed when I called my teacher "Mom" by mistake.
先生を間違えて『お母さん』と呼んでしまい、とても恥ずかしかった。
The results were surprising to everyone in the room.
その結果は、その場にいた全員にとって驚くべきものだった。
Before
boringとboredを『同じ意味の言い換え』だと思い、なんとなく選んでいた
After
主語が感情の原因か受け手かを見て、-ing形と-ed形を迷わず選べる
For Teachers
明日の授業、この15分で「感情を表す分詞形容詞(-ing形と-ed形の使い分け)」が終わります
導入の問いかけ(3分)
- 「「I'm boring. と言ったら、相手にどう聞こえると思う?」」
- 「「映画そのものが退屈なときと、自分が退屈しているときで、形は同じでいいと思う?」」
- 「「exciting と excited、実際に使い分けられる?」」
板書はこの1行だけ
-ing=原因(させる側) / -ed=結果(感じる側)
ペアワーク/全体討論(5分)
先生「隣の人に、最近見た映画やドラマの感想を、-ing形を使って1文で伝えて」と指示する。話し終えたら、聞いていたほうが自分の気持ちを-ed形を使って1文で返す。
レベル別ミニ問題(5分)
空所に適切な形を入れなさい。The lecture was so ( bore ) that half the class fell asleep.
答え:boring(講義が眠気の原因なのでing形)
誤りを直しなさい。I was really exciting about the trip.
答え:I was really excited about the trip.(『私』は興奮を感じる側なのでed形)
出口チケット(2分)
『今日の英語の授業は面白かった』という感想を、-ing形を使って英語で書きなさい。
AIに貼ると、この項目だけを狙った練習問題が、あなた用に出てきます。
以下の条件で、-ing形と-ed形の感情分詞形容詞を使った例文を5組作ってください。①boring/bored、exciting/excited、interesting/interestedなど異なる動詞を使う。②それぞれの文で、主語が『原因』か『受け手』かを日本語で説明する。③和訳も添える。
動画で見る
確認クイズ
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Q1. Everyone in the audience was ______ by the magician's final trick.
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Q2. I found the meeting rather ______, so I checked my phone a few times.
よくある質問
-ing形と-ed形、どちらを先に覚えるべきですか?
どちらか一方ではなく、常にペアで覚えるのがおすすめです。boring/bored、exciting/excitedのように2つを並べて、主語が『原因』か『受け手』かを確認する練習をすると定着しやすくなります。