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READING 第77回 標準 読了 8分

潮が満ちたり引いたりする理由は?月の引力で水がふくらみます

Why Do Tides Rise and Fall?

Easy Reading|第77回

海の水が上がったり下がったりするのは、月と太陽の重力が海を引っぱるからです。月の引力、満潮と干潮、1日に2回ずつ来るわけを、やさしい英文とコラムで読みます。

監修:原田高志(原田英語.com)

今日の英文は約237語です。海辺では、水が上がってきたり、引いていったりします。この動きの正体は何でしょうか。じつは、空の月が関わっています。そのしくみを、英語で読んでみましょう。

英文

Why Do Tides Rise and Fall?

Have you ever watched the sea at the beach for a few hours?

The water slowly comes up the sand, and later it goes back down.

This rise and fall of the sea is called the tide.

Tides are caused by the pull of gravity from the moon and the sun.

The moon is the stronger one, because it is so close to Earth.

The sun is much bigger, but it is far away.

Its pull on the tides is only about half of the moon's.

The moon pulls the water on the side of Earth that faces it.

On the far side, the pull is weaker, because that side is farther from the moon.

So a second bulge of water forms there.

The two bulges stay lined up with the moon while Earth turns.

Scientists think of the tide as a very long wave.

When the top of the wave, called the crest, reaches a place, it is high tide.

When the lowest part, called the trough, arrives, it is low tide.

Most coasts have two high tides and two low tides every 24 hours and 50 minutes.

The high tides come about 12 hours and 25 minutes apart.

The difference in height between high and low tide is called the tidal range.

Next time you visit the sea, check a tide table first.

You may find that the water is farther away than you expect.

(237 words)

重要語句

語句意味英語の定義
tide 潮 the rise and fall of the sea
gravity 重力、引力 the force that pulls things toward each other
bulge ふくらみ a round part that sticks out
crest 波の頂上 the highest part of a wave
trough 波の谷 the lowest part of a wave
coast 海岸 the land next to the sea
tidal range 潮差 the difference in height between high tide and low tide

全文和訳

海辺で、海を数時間ながめたことはありますか。水はゆっくり砂浜を上がってきて、あとでまた下がっていきます。この海の上がり下がりを、潮と言います。潮は、月と太陽の重力の引っぱりで起こります。月のほうが強い力です。地球にとても近いからです。太陽はずっと大きいのですが、遠くにあります。太陽が潮に及ぼす力は、月の約半分しかありません。月は、地球の月に向いた側の水を引っぱります。反対側では、月から遠いので引っぱる力が弱くなります。そのため、そこにも水のふくらみがもう1つできます。地球が回っても、2つのふくらみは月と一直線のままです。科学者は、潮をとても長い波と考えます。波の頂上であるクレストがある場所に来ると、満潮になります。いちばん低い部分であるトラフが来ると、干潮になります。たいていの海岸では、24時間50分のあいだに満潮が2回、干潮が2回あります。満潮は約12時間25分ずつはなれて来ます。満潮と干潮の高さの差を、潮差と言います。次に海へ行くときは、先に潮見表を見てみましょう。水が思ったより遠くにあることに気づくかもしれません。

コラム:潮 ~月と太陽が海を動かす~

潮は、とても長い波

NOAA|What are tides?によると、潮は月と太陽が及ぼす力に応えて海の中を進む、周期のとても長い波です。波のいちばん高い部分(crest)が来ると満潮(high tide)、いちばん低い部分(trough)が来ると干潮(low tide)になります。

満潮と干潮の高さの差は tidal range(潮差)と呼ばれます。

動画で見る

潮が起こる理由を取り上げた英語の動画(題名は「What Causes Tides?」) (NOAA SciJinks) 英語の動画です。NOAA SciJinks のチャンネルが、題名のとおり、潮が起こる理由を取り上げています。

太陽より月のほうが強い

NOAA|Tides and Water Levelsによると、潮を起こす力は月のほうが強く、月が潮にいちばん大きく関わる力だと書かれています。太陽は質量がずっと大きいのですが、遠いので、潮を起こす力は月の約半分です。

潮を起こす力は、距離が離れるほど急に弱くなります。月は地球に近いので、太陽に勝つのです。

海のふくらみは、2つある

NOAA|Tides and Water Levelsは、次のように説明しています。

1. 地球の月に向いた側では、水が月のほうへ引っぱられる
2. 反対側では、月までの距離が遠く、月が引っぱる力が弱い。水は、まっすぐ進み続けようとする力(慣性)のほうが勝つ
3. そのため、月に近い側と遠い側の両方に、水のふくらみができる

水は流れるので、地球が回っても、2つのふくらみは月と一直線のままです。同じページは、太陽もふくらみの大きさと位置に大きく関わると書いています。

ただし同じページは、入門なので月を中心に説明している、と断っています。

潮は1日に2回ずつ、24時間50分のあいだ

NOAA|Tides and Water Levelsによると、月の1日(lunar day)は24時間50分で、太陽の1日より約50分長くなります。たいていの海岸では、この24時間50分のあいだに、満潮が2回、干潮が2回あります。満潮は、12時間25分はなれて来ます。

月の1日が約50分長いので、満潮の時刻は1日ごとに50分ほどあとにずれていくと考えられます(これは上の数字からの計算です)。満潮の時刻は日によって変わるので、海へ行く前に潮見表を見るとよいでしょう。

英語で潮を言うときは、tide(潮)、high tide(満潮)、low tide(干潮)、tidal range(潮差)を覚えておきましょう。

確認クイズ

  1. Q1. 本文によると、月と太陽の潮への力は、どう違うか。

  2. Q2. 本文によると、満潮が来るのはいつか。

  3. Q3. 本文と合っているものはどれか。

よくある質問

潮の満ち引きはなぜ起こりますか。

NOAA によると、月と太陽の重力による引っぱりで起こります。月のほうが近いので、潮への力は月が中心です。

満潮は1日に何回ありますか。

NOAA によると、たいていの海岸では、24時間50分のあいだに満潮が2回、干潮が2回あります。満潮は約12時間25分はなれて来ます。

潮差は英語で何と言いますか。

tidal range と言います。NOAA は、満潮と干潮の高さの差のことだと説明しています。