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READING 第74回 標準 読了 8分

寒いと体が震える理由は?筋肉が熱を作るしくみ

Why Do We Shiver When We Are Cold?

Easy Reading|第74回

寒いと体が震えるのは、脳が筋肉に「すばやく縮め」と命じ、そのとき出る熱で体を温めるからです。熱が出たときの寒気、震えられない赤ちゃん、震えが止まる低体温症の話も、やさしい英文とコラムで読みます。

監修:原田高志(原田英語.com)

今日の英文は約236語です。朝晩がぐっと冷えてきました。寒い朝、体が勝手にぶるぶる震えたことはありませんか。止めようと思っても止まらないあの震えには、ちゃんと役目があります。英語で読んでみましょう。

英文

Why Do We Shiver When We Are Cold?

On a cold morning, your body may suddenly start to shake.

This is called shivering.

Why does it happen?

Our bodies like to stay warm, at about 37°C.

But they lose heat to the outside air all the time.

When it gets cold, sensors in your body notice it, and your brain tells your muscles to start shivering.

Then your muscles tighten again and again, very quickly.

These movements do not move your body much.

But moving muscles make heat, and this heat warms you up.

Most of the time, you cannot control when you shiver.

Your brain decides for you.

You may get goosebumps at the same time.

Tiny muscles around your hairs tighten, and this helps to trap warm air and slow down heat loss.

Humans are not the only ones that shiver.

All mammals can shiver, so your cat or dog may shiver when it is cold. Even birds shiver.

You may also shiver when you have a fever, even in a warm room.

During a fever, your brain raises your body's target temperature, so you feel cold until your body reaches it.

Newborn babies cannot shiver to keep warm.

Instead, they use a special kind of fat, called brown fat, to make heat.

Shivering helps you warm up, but the best way to stay warm is to wear the right clothes. So next time you start to shiver, put on a coat!

(236 words)

重要語句

語句意味英語の定義
shiver (寒さなどで)震える to shake a little because you are cold or afraid
sensor センサー、感じとる部分 something that notices heat, cold, light, and so on
muscle 筋肉 a part of the body that tightens to make the body move
tighten 縮む、かたくなる to become hard and short
control 思いどおりに動かす to make something do what you want
goosebumps 鳥肌 small bumps on your skin when you are cold or afraid
trap 閉じこめる to keep something in one place so it cannot get out
mammal ほ乳類 an animal that drinks milk from its mother when it is young
fever (病気の)熱 a body temperature that is higher than usual because you are sick
brown fat 褐色脂肪 a kind of fat in the body that makes heat

全文和訳

寒い朝、体が急に震えだすことがあります。これを「震え」と言います。どうして起きるのでしょう。私たちの体は、37℃くらいの温かさを保とうとします。でも体は、外の空気にいつも熱を奪われています。寒くなると、体の中のセンサーがそれに気づき、脳が筋肉に「震えなさい」と命じます。すると筋肉が、とてもすばやく、何度も何度も縮みます。この動きで、体はあまり動きません。でも、動く筋肉は熱を作ります。この熱が体を温めるのです。たいていの場合、いつ震えるかを自分で決めることはできません。脳が、かわりに決めているのです。同時に、鳥肌が立つこともあります。毛のまわりの小さな筋肉が縮み、温かい空気を閉じこめて、熱が逃げるのをおそくします。震えるのは、人間だけではありません。ほ乳類はみな震えることができるので、ネコやイヌも寒いと震えることがあります。鳥でさえ震えます。熱があるときも、暖かい部屋にいるのに震えることがあります。熱が出ているあいだ、脳は体の目標の温度を上げます。だから体がその温度になるまで、寒く感じるのです。生まれたばかりの赤ちゃんは、震えて体を温めることができません。そのかわりに、「褐色脂肪」という特別な脂肪を使って熱を作ります。震えは体を温めるのに役立ちますが、温かくいるいちばんの方法は、ふさわしい服を着ることです。だから今度震えはじめたら、コートを着てください。

コラム:体の震え ~筋肉で熱を作るしくみ~

動かない動きで、熱だけを作る

ボンド大学の教員2人が、子どもの質問に答えた記事があります(The Conversation|Curious Kids: why do we shiver when we feel cold?)。それによると、体はふつう37℃くらいの温かさを保とうとしますが、外の空気にいつも熱を奪われています。

筋肉は、動くと少し熱を出します。運動すると体が熱くなるのはそのためです。震えは、筋肉がすばやく何度も縮むことです。体はほとんど動かないのに、熱だけが出て、体を温めます。

Wikipedia|Shiveringによると、震えの命令を出すのは、脳の視床下部(hypothalamus)にある「震えの中枢」です。体の温度が決まった値をわずかに下回るだけで働き出す、と書かれています。

動画で見る

寒いとなぜ震えるのかを取り上げた英語の動画(題名は「Why Do We Shiver? | Winter Science | SciShow Kids」) (SciShow Kids) 英語の動画です。子ども向けの科学チャンネル SciShow Kids が、題名のとおり、寒いときに体が震える理由を取り上げています。

熱があるのに寒いのはなぜ?

かぜで熱が出たとき、暖かい部屋でも寒気がしてガタガタ震えることがあります。Wikipedia|Shiveringによると、熱が出ているあいだは、視床下部が決める体温の目標(set point)が上がります。体がその新しい目標に届くまで、人は寒く感じるのです。

つまり、体温計の数字は高くても、脳から見れば「まだ目標より低い」状態です。だから震えて、さらに熱を作ろうとします。

震えられない赤ちゃん、震えにくいお年寄り

Wikipedia|Shiveringによると、生まれたばかりの赤ちゃんや小さな子どもは、体の大きさのわりに表面が広いので、大人より熱を失いやすいそうです。それなのに、赤ちゃんは震えて体を温めることができません。かわりに、褐色脂肪(brown adipose tissue)で熱を作ります。

同じページには、お年寄りでは震えがとても弱くなったり、起きなかったりすることがあるとも書かれています。そのため、寒さの中で体の深いところの温度が大きく下がることがあります。

震えが止まったら危ない

Wikipedia|Hypothermiaによると、体の中心の温度が35℃を下回った状態を低体温症(hypothermia)と言います。程度によって、次のように分けられています。

1. 軽い(32〜35℃):意識があり、震えている
2. 中くらい(28〜32℃):眠気があり、震えていない
3. 重い(20〜28℃):意識がなく、震えていない

中くらいの低体温症では、震えが止まり、頭の混乱が強くなると書かれています。震えが止まったから温まった、とは限らないのです。

The Conversation の記事は、震えは体を温めるのに役立つけれど、寒いときはふさわしい服を着るのがいちばんだ、と結んでいます。明日の朝が寒かったら、震えだす前に1枚多く着て出かけてください。

確認クイズ

  1. Q1. 本文によると、寒いときに震えると体が温まるのはなぜか。

  2. Q2. 本文によると、熱があるときに暖かい部屋でも寒く感じるのはなぜか。

  3. Q3. 本文と合っているものはどれか。

よくある質問

寒いとなぜ体が震えるのですか。

体のセンサーが寒さに気づくと、脳が筋肉に震えるよう命じます。筋肉がすばやく何度も縮むと熱が出て、その熱で体が温まります。

熱があるのに寒気がして震えるのはなぜですか。

Wikipedia によると、熱が出ているあいだは、脳の視床下部が決める体温の目標が上がります。体がその目標に届くまで寒く感じるので、震えて熱を作ろうとします。

赤ちゃんは寒いと震えますか。

Wikipedia によると、生まれたばかりの赤ちゃんは震えて体を温めることができません。かわりに褐色脂肪を使って熱を作ります。