海が塩辛い理由は?塩は陸の岩から流れてきます
Why Is the Ocean Salty?
Easy Reading|第54回
海の水は、なぜ塩辛いのでしょうか。塩のもとは、陸の岩と海底の熱水噴出孔です。塩分は平均3.5パーセント、死海は海の6倍近い塩辛さ。約206語のやさしい英文と、salary が salt から生まれた話のコラムで読みます。
監修:原田高志(原田英語.com)
今日の英文は約206語です。海の水は塩辛いのに、雨や川の水は塩辛くありません。塩は、どこから来たのでしょうか。答えは、陸の岩と、海の底にあります。英語で読んでみましょう。
英文
Why Is the Ocean Salty?
Have you ever swallowed sea water by mistake?
It tastes very salty.
Where does all that salt come from?
Most of it comes from rocks on land.
Rainwater is slightly acidic, so it slowly wears away rocks.
This releases tiny pieces of salt and other minerals.
Streams and rivers carry them to the ocean.
Some salt also comes from the seafloor.
There are openings there called hydrothermal vents.
They release heated seawater into the ocean.
Two of the most common ingredients in seawater are chloride and sodium.
Together, they make up about 85 percent of everything dissolved in the ocean.
Magnesium and sulfate make up another 10 percent.
On average, about 3.5 percent of seawater's weight is salt.
That means there are about 35 grams of salt in every 1,000 grams of seawater.
The amount changes from place to place.
It is lowest near the equator and the poles.
It is highest in the middle latitudes.
The Dead Sea is much saltier than the ocean.
It has more than 200 grams of salt in every 1,000 grams of water.
That is nearly six times more than the ocean's 35 grams.
Next time you taste the sea, think about the rocks and rivers behind that salty taste.
(206 words)
重要語句
| 語句 | 意味 | 英語の定義 |
|---|---|---|
| salty | 塩辛い | having the taste of salt |
| acidic | 酸性の | containing acid, which can slowly eat away some materials |
| wear away | 少しずつ削る | to remove something slowly by rubbing or by the action of water |
| mineral | 鉱物、ミネラル | a natural substance found in rocks and in the ground |
| vent | 噴出孔、穴 | an opening that lets gas, liquid or heat come out |
| dissolve | 溶ける | to mix into a liquid and become part of it |
| average | 平均 | the usual amount, found by adding numbers and dividing |
| equator | 赤道 | the imaginary line around the middle of the Earth |
全文和訳
海の水を、うっかり飲んでしまったことはありますか。とても塩辛い味がします。その塩は、どこから来たのでしょうか。そのほとんどは、陸にある岩から来ています。雨水はわずかに酸性なので、岩を少しずつ削ります。すると、塩やほかの鉱物の小さな粒が外に出てきます。小川や川が、それらを海へ運びます。塩の一部は、海底からも来ます。そこには、熱水噴出孔と呼ばれる穴があります。そこから、温められた海水が海に出てきます。海水にとくに多い成分は、塩化物とナトリウムの2つです。2つを合わせると、海に溶けているもの全体の約85パーセントになります。マグネシウムと硫酸塩で、さらに約10パーセントを占めます。平均すると、海水の重さの約3.5パーセントが塩です。つまり、海水1,000グラムの中に、塩が約35グラム入っています。その量は、場所によって変わります。赤道の近くと、北極・南極の近くでいちばん少なくなります。その中間の緯度の地域で、いちばん多くなります。死海は、ふつうの海よりずっと塩辛い湖です。水1,000グラムの中に、塩が200グラム以上入っています。これは、海の35グラムの、6倍近い量です。今度、海の水を口にしたら、その塩辛さの後ろにある岩と川を思い出してください。
コラム:海が塩辛い理由 ~岩と川と、salary という語~
塩は、陸の岩と海底からやってくる
NOAA|Why is the ocean salty?によると、海の塩は主に、陸の岩と海底の穴から来ています。
- ①雨水はわずかに酸性なので、陸の岩を削ります。すると、岩から塩などの成分が出てきて、小川や川によって海まで運ばれます。
- ②海底の熱水噴出孔や、海底火山の噴火からも、塩などの成分が海に出てきます。
この説明は、英文の前半に対応しています。下の動画は、海の全体像を紹介した、ナショナル ジオグラフィックの解説動画です。
動画で見る
平均3.5パーセントと、死海の6倍
NOAA によると、海水にとくに多い成分は、塩化物とナトリウムです。2つを合わせると、海に溶けている成分の約85パーセントになります。マグネシウムと硫酸塩が、さらに約10パーセントです。
塩分の平均は、海水1,000グラムあたり約35グラムです。言いかえると、海水の重さの約3.5パーセントが、溶けている塩です。場所による違いもあり、赤道と両極の近くで低く、中間の緯度で高くなります。
Wikipedia|Salinityには、ふつうの海水は約35 g/kg、死海は200 g/kg を超える、と書かれています。死海の塩分は、海の6倍近いことになります。
salary の中には、salt が入っている
Wikipedia|Salaryによると、salary(給料)は、ラテン語の salarium から来た語です。salarium は「塩に関するもの」という意味で、sal が「塩」を表します。
ただし、どうして給料が塩と結びついたのかは、はっきりしていません。「ローマの兵士は、塩で給料をもらっていた」という話は、同じページが「根拠がない」と書いています。塩を支給されていた可能性はあるものの、それも古代の記録では裏づけられていない、とのことです。
それでも、この salarium は、その後の西洋で、雇われて働く人の給料を表す言い方になりました。同じページによると、worth one's salt(給料に見合うだけの働きをする)という言い方も、ここから生まれています。
確認クイズ
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Q1. 本文によると、海の塩の主な出どころはどれか。
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Q2. 本文によると、海水の重さのうち、塩は平均でどれくらいか。
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Q3. 死海について、本文と合っているものはどれか。
よくある質問
海の水は、なぜ塩辛いのですか。
NOAA によると、海の塩は主に、陸の岩と海底の穴から来ています。雨水が岩を削って出てきた成分が、川で海へ運ばれます。海底の熱水噴出孔からも、成分が出てきます。
海水の塩分は、どれくらいですか。
NOAA によると、平均は海水1,000グラムあたり約35グラムです。海水の重さの約3.5パーセントが、溶けている塩です。
salary は、salt と関係がありますか。
Wikipedia によると、salary はラテン語の salarium から来た語で、sal は「塩」を表します。ただし、ローマの兵士が塩で給料をもらっていたという話には、根拠がないとされています。