虹ができる理由は?光が水のつぶの中で3回動きます
How Is a Rainbow Made?
Easy Reading|第53回
雨上がりの虹は、どうやってできるのでしょうか。日の光が水のつぶの中で曲がり、はね返り、また曲がるからです。虹が見える位置や二重の虹、rainbow という英語の成り立ちも、約240語のやさしい英文とコラムで読みます。
監修:原田高志(原田英語.com)
今日の英文は約239語です。雨上がりの空にかかる虹は、見るたびに得をした気分になります。虹は、空に浮かぶ物ではありません。どこに立って、どちらを向けば見えるのか。その理由を、英語で読んでみましょう。
英文
How Is a Rainbow Made?
After the rain, a rainbow sometimes appears in the sky.
Have you ever wondered how it is made?
You need two things: sunlight and water drops in the air.
The sun must be behind you, and it must be low in the sky.
Sunlight looks white, but it is a mix of many colors.
When sunlight enters a water drop, the light bends.
Then it bounces off the back of the drop.
Then it bends again as it comes out.
Each color bends by a different amount.
Red light bends less than blue light.
So the colors separate, and we can see them one by one.
In the main rainbow, red is on the outside and violet is on the inside.
The rainbow appears about 42 degrees from the point directly opposite the sun.
Drops at that angle make a cone, and you are at its tip.
That is why you see a curve.
A rainbow is not an object in one place.
Each person sees a different rainbow.
Even your two eyes do not see exactly the same one.
Sometimes you can see a double rainbow.
The second arc is about 10 degrees outside the first.
Its colors are in reverse order, with red on the lower side.
From a high place, such as an airplane, you can see a full circle.
Next time the sun comes out after rain, turn your back to the sun and look!
(239 words)
重要語句
| 語句 | 意味 | 英語の定義 |
|---|---|---|
| bend | 曲がる、曲げる | to change direction or to become curved |
| bounce | はね返る | to hit a surface and go back |
| separate | 分かれる | to move apart, or to make things move apart |
| violet | 紫色 | a purple color |
| degree | 度(角度の単位) | a unit for measuring angles |
| cone | 円すい | a shape with a round bottom and a point at the top |
| tip | 先、先端 | the small end of something |
| reverse | 逆の | the opposite of the usual way |
全文和訳
雨のあと、空に虹が出ることがあります。どうやってできるのか、考えたことはありますか。必要なものは2つです。日の光と、空気中の水のつぶです。太陽は自分の後ろにあり、空の低い位置になければいけません。日の光は白く見えますが、たくさんの色が混ざったものです。日の光が水のつぶに入ると、光は曲がります。次に、つぶの奥の面ではね返ります。そして外に出るときに、もう一度曲がります。色ごとに、曲がる大きさが違います。赤い光は、青い光より曲がり方が小さいのです。そのため色が分かれて、1色ずつ見えるようになります。ふつうの虹では、赤が外側、紫が内側にあります。虹は、太陽のちょうど反対の点から、約42度のところに現れます。その角度にある水のつぶは円すいの形に並び、あなたはそのとがった先にいます。だから、曲線に見えるのです。虹は、1か所にある物ではありません。人によって、見えている虹は違います。左右の目でさえ、まったく同じ虹は見ていません。二重の虹が見えることもあります。2つ目の弧は、1つ目の約10度外側にあります。その色の順番は逆で、赤が下側にあります。飛行機のような高い所からなら、まるい円の虹を見られます。今度、雨のあとに日がさしたら、太陽に背を向けて探してみてください。
コラム:虹ができる理由 ~3回動く光と、rainbow という語~
光は水のつぶの中で3回動く
Wikipedia|Rainbowによると、虹は光の3つの動きでできます。
- ①水のつぶの表面で、光が曲がる(屈折)
- ②つぶの奥の面で、光がはね返る(反射)
- ③つぶから出るときに、光がもう一度曲がる(屈折)
白い光は、つぶに入るときに色ごとに分かれます。赤い光は青い光より、曲がり方が小さいのです。この色の分かれ方を、分散といいます。
虹が見えるのは、水のつぶがあって、日の光が観察する人の後ろから、低い角度で当たっているときです。下の動画は、イギリスの気象機関 Met Office が、虹のでき方を取り上げた回です。
動画で見る
42度と、虹が見えない時間帯
同じページによると、虹は太陽のちょうど反対の点から約42度のところに現れます。赤い光は約42.5度、青い光は約40.6度で出てきます。だから、外側が赤、内側が紫になります。この角度は、水のつぶの大きさには関係しません。
曲線に見える理由も、この角度です。同じ角度にある水のつぶは、先のとがった所に観察する人がいる、円すいの形に並びます。そのため、私たちには弧に見えます。
もうひとつ分かることがあります。低い緯度の昼ごろで、太陽の高さが42度を超えるときは、空に虹は見えません。虹を探すなら、太陽が低い朝か夕方です。
色の数は、ニュートンの7色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)がいちばんよく知られています。最近は、藍のかわりに水色(cyan)を入れて7つに分けることもあります。
二重の虹と、黒い帯
二重の虹では、2つ目の弧が1つ目の約10度外側に出ます。見える角度は50〜53度です。色の順番は逆で、赤が下側になります。
2つの虹のあいだの暗い部分には、Alexander's band という名前があります。Wikipedia|Alexander's bandによると、この領域の水のつぶではね返った光は、観察する人の目に届きません。名前は Alexander of Aphrodisias から来ています。アリストテレスの気象学の本についての解説書で、この暗い帯を説明した人です。
もうひとつ。Wikipedia によると、虹は1か所にあるものではありません。虹はたくさんあり、見えるのは、見る人の位置から見える1つだけです。高い建物や飛行機からなら、円の形の虹も見られます。
rainbow は「雨」と「弓」でできた語
Etymonline|rainbowによると、rainbow は古い英語の renboga から来ています。rain(雨)と bow(弓なりに曲がったもの)を組み合わせた語です。bow は、古い英語の bugan(曲がる)につながります。
古い英語には、scurboga(にわか雨の弓)という言い方もありました。
rainbow は、ゲルマン系の言語に共通する語です。同じページに、古いフリジア語・古ノルド語・スウェーデン語・オランダ語・ドイツ語の仲間が並んでいます。
雨のあとに弓なりの虹を見たら、rain + bow という語の作りを思い出してください。
確認クイズ
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Q1. 本文によると、虹を見つけるためには、太陽はどこにあればよいか。
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Q2. 本文によると、水のつぶの中で赤い光と青い光はどうなるか。
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Q3. 二重の虹について、本文と合っているものはどれか。
よくある質問
虹はどうやってできますか。
日の光が水のつぶに入って曲がり、つぶの奥ではね返り、出るときにもう一度曲がるとできます。色ごとに曲がり方が違うため、光が色に分かれて見えます。
虹は太陽のどちら側に見えますか。
太陽の反対側です。太陽は自分の後ろにあり、空の低い位置にあるときに見えます。虹は、太陽のちょうど反対の点から約42度のところに現れます。
rainbow の語源は何ですか。
Etymonline によると、古い英語の renboga から来ています。rain(雨)と bow(弓なりに曲がったもの)を組み合わせた語です。