英語の類義語の使い分け|look と see の違いをAIで
AI×英語|第50回
look と see、big と great。日本語の訳は同じなのに、英語では入れ替えられない語があります。類義語の使い分けをAIで身につけるプロンプトを3本紹介します。違いを例文で見る、自分の英文を直す、会話で選ぶ練習をする、の3本です。
監修:原田高志(原田英語.com)
look も see も「見る」。big も great も「大きい」。辞書の訳が同じだと、どちらを使えばよいか迷いませんか。今日は、英語の類義語の使い分けをAIに手伝ってもらうプロンプトを3本用意しました。違いを見る・直す・使うの順に試してみてください。
英語には、日本語に訳すと同じになる語がたくさんあります。look と see はどちらも「見る」ですが、映画館で映画を見るときは see を使います。テレビを見るときは watch です。
訳だけで覚えていると、こうした違いに気づけません。しかも間違えても、文の形は正しいままなので、自分では見つけにくいのです。
今日の3本では、AIに似た語の違いを、例文で並べて見せてもらいます。
似た語2〜3個の違いを、入れ替えられない例文つきで説明してもらう
単語力が伸びる
辞書で look と see を引いても、訳はどちらも「見る」です。違いを文章で読んでも、なかなか頭に残りません。そこで、片方しか使えない例文を並べてもらい、違いを目で確かめます。
I want to understand the difference between these English words:
"""(ここに look / see / watch のような似た語を2〜3個書く)"""
For each word, show:
- the main idea in one short sentence in Japanese
- two short example sentences where ONLY this word is natural
Then make a table:
sentence / which word fits / why (in Japanese)
Do NOT use difficult words in the examples. Do NOT give more than three words. 次の英単語の違いを理解したいです。
"""(ここに look / see / watch のような似た語を2〜3個書く)"""
それぞれの語について、次を示してください。
- 中心となる意味を、日本語の短い1文で
- その語だけが自然に使える、短い例文を2つ
そのあとで、表を作ってください。
例文 / どの語が合うか / 理由(日本語で)
例文に難しい単語は使わないでください。3語より多くは出さないでください。 使いかた
- 1 差し込み欄に、迷っている似た語を2〜3個だけ書いて貼る
- 2 返ってきた例文を、1つずつ声に出して読む
- 3 表の「どの語が合うか」の列を手で隠し、自分で選んでみる
- 4 間違えた例文だけ、ノートに書き写す
こんな形で返ってきます
入れたもの(例)
look / see / watch
返ってくる形(抜粋)
look: 目を向けて、注意して見る ・Look at this photo. ・Look at the rain! see: 目に入る、気づく ・I saw Tom at the station. ・We saw a movie at the theater. watch: 動くものを、しばらく見る ・I watch TV every night. ・We watched the birds for an hour. | 例文 | 合う語 | 理由 | | ___ at the board, please. | look | 目を向けるように言っている | ...
返ってきたら、この一言を続ける
-
Now give me five fill-in-the-blank questions with these words. Show the answers after I try.
では、これらの語を使った穴埋め問題を5問出してください。答えは、私が解いたあとで見せてください。
-
Which mistake do Japanese learners make most often with these words?
日本人の学習者が、これらの語でいちばんよくする間違いを教えてください。
動画で見る
自分の英文の中で、場面に合わない語を見つけて直してもらう
書く力が伸びる
自分で書いた英文は、文法が正しければ、それで合っていると思ってしまいます。けれど、big progress のように、形は正しくても英語では言わない組み合わせがあります。自分の英文から、そうした語を探してもらいます。
Here is my English writing:
"""(ここに自分の英文を3〜6文貼る)"""
Check only the word choice.
Find words that are grammatically correct but not natural in this situation.
Show each one like this:
My word: ...
Better word: ...
Why (in Japanese): ...
If a word is already natural, do not change it.
Do NOT rewrite my whole text. 私が書いた英文です:
"""(ここに自分の英文を3〜6文貼る)"""
語の選び方だけを確認してください。
文法は正しいけれど、この場面では自然でない語を見つけてください。
それぞれ、次の形で示してください。
私の語: ...
よりよい語: ...
理由(日本語で): ...
すでに自然な語は、変えないでください。
私の英文を全部書き直さないでください。 使いかた
- 1 日記や英作文など、自分で書いた英文を3〜6文用意する
- 2 差し込み欄に貼って送る
- 3 「よりよい語」を使って、その文をもう一度自分で書く
- 4 直された組み合わせ(great progress など)を、ノートに2語のまま書いておく
こんな形で返ってきます
入れたもの(例)
I made big progress in English this year. I watched a movie at the theater with my friend. It was a big party.
返ってくる形(抜粋)
My word: big(big progress) Better word: great(great progress) Why: progress は数えられない名詞なので、big より great が自然です。 My word: watched(at the theater) Better word: saw Why: 映画館で映画を見るときは see を使うのがふつうです。 It was a big party. → このままで自然です(「大人数のパーティー」の意味)。
返ってきたら、この一言を続ける
-
Give me three more natural phrases with the better words you suggested.
あなたがすすめた語を使った自然な組み合わせを、あと3つ教えてください。
-
Which of my mistakes would sound strange to a native speaker? Rank them.
私の間違いのうち、英語を母語とする人に変に聞こえるものを、順番に並べてください。
日本語の場面を聞いて、似た語から正しいほうを選んで英語で言う
話す力が伸びる
違いを頭で分かっても、話すときにとっさに選べなければ使えません。AIに日本語で場面を出してもらい、その場で英語の1文を言います。選んだ語が合っていたかを、すぐに確かめます。
Let's practice choosing between similar English words.
Use these words: """(ここに look / see / watch などの似た語を書く)"""
Give me one short situation in Japanese.
I will say one English sentence about it, using one of the words.
After my answer:
- say Correct or Not quite
- if Not quite, show a better sentence and explain why in one line in Japanese
- then give me a new situation
Give only one situation at a time.
Do NOT tell me which word to use before I answer. 似た英単語から選ぶ練習をしましょう。
使う語はこれです: """(ここに look / see / watch などの似た語を書く)"""
日本語で、短い場面を1つ出してください。
私はその場面について、どれか1つの語を使って英語で1文言います。
私が答えたら、
- Correct か Not quite かを言う
- Not quite なら、よりよい文を示し、理由を日本語で1行で説明する
- それから、新しい場面を出す
場面は一度に1つだけにしてください。
私が答える前に、どの語を使うかを教えないでください。 使いかた
- 1 差し込み欄に、練習したい似た語を書いて貼る
- 2 AIが出す日本語の場面を読み、英語の1文を声に出して言ってから打ち込む
- 3 Not quite と言われたら、示された文を2回声に出す
- 4 慣れたら、音声入力に切り替えて同じことをする
こんな形で返ってきます
入れたもの(例)
(look / see / watch で練習)
返ってくる形(抜粋)
AI: 場面:森を歩いていたら、シカが見えた。 あなた: I watched some deer in the forest. → Not quite: I saw some deer in the forest. (見ようとせずに目に入ったものには see を使います) AI: 場面:毎晩、家でテレビを見る。 あなた: I watch TV every night. → Correct
返ってきたら、この一言を続ける
-
Give me the situations I got wrong again, in a different order.
私が間違えた場面を、順番を変えてもう一度出してください。
AI相手に、声に出してみる
音声を聞いて、そのまま真似してください。AIとの英会話は、この一言から始まります。
What's the difference between look at and watch?
look at と watch の違いは何ですか。
Can I say great progress instead of big progress?
big progress の代わりに great progress と言えますか。
Could you give me a sentence where only see is natural?
see だけが自然に使える文を1つ示してもらえますか。
AI時代の英語学習、ここだけは
映画館は see、テレビは watch
Cambridge Dictionary|Look at, see or watch?によると、watch は、動いているものや変わっていくものを、しばらくのあいだ見るときに使います。see は、目で何かに気づくことです。
同じページには、次の決まりもあります。
・映画館や劇場で、映画や劇を見るときは see
・テレビを見るときは watch
・見ようとせずに目に入ったものには、watch を使わない
だから森でシカが目に入ったなら、I saw some deer. です。3本目のプロンプトの例は、このページの説明に合わせてあります。
progress は big ではなく great
Cambridge Dictionary|Collocation: big or great?によると、big はふつう数えられる名詞に使い、数えられない名詞の前にはあまり使いません。great は、幸せや愛のような形の無いものの大きさによく使います。
同じページは、big progress や big importance ではなく、great progress、great importance と言うように書いています。また、It was a great party. は「とてもよいパーティー」、It was a big party. は「大人数のパーティー」です。2本目のプロンプトの例は、ここから作りました。
並べるのは、2つか3つまで
「見る」の類義語を全部並べてほしいと頼むと、AIは10も20も語を出してきます。それでは、どれも覚えられません。1回に比べる語は2つか3つにしぼってください。
今日から、英語を書いていて「どっちだろう」と迷ったら、その2語を1本目のプロンプトに入れてください。1回で1組、迷わない組み合わせが増えます。
⚠️ 使うときの注意
⚠️ AIは、どちらでも使える場面を「こちらだけが正しい」と言い切ることがあります。説明に納得できないときは、Is the other word also possible here? と聞き直してください。「ここでは、もう1つの語も使えますか」という意味です。そのうえで、英英辞典の例文でも1回確かめると安心です。
類義語は、訳が同じだからこそ、違いに気づいたときに記憶に残ります。まずは1本目のプロンプトに look / see / watch を入れてみてください。今日のうちに、see と watch を使った文を1つずつ自分で作れれば十分です。
原田高志
よくある質問
look と see と watch の違いは何ですか?
look at は目を向けて注意して見ること、see は目に入って気づくこと、watch は動くものをしばらく見ることです。映画館で映画を見るときは see、テレビは watch を使います。
big progress と言ってもいいですか?
ふつうは great progress と言います。Cambridge Dictionary は、progress のような数えられない名詞には big ではなく great を使うように説明しています。
類義語の使い分けをAIで学ぶコツはありますか?
1回に比べる語を2〜3個にしぼり、「その語だけが自然な例文」を出してもらうのがおすすめです。違いが例文で見えるので、頭に残りやすくなります。