英語面接をAIで練習するプロンプト3本
AI×英語 第12回
大学の総合型選抜(旧AO入試)、アルバイトの面接、留学の面接。英語で自己PRをする場面は増えているのに、練習相手を見つけるのは簡単ではありません。今日は、AIを面接官・添削役・言い換え辞典として使う3つのプロンプトを紹介します。
監修:原田高志(原田英語.com)
英語で自己PRをする場面、実は増えています。大学の面接、アルバイトの面接、留学前の面接。ところが日本語の自己PRを直訳しただけの英語は、本番になると言葉に詰まりがちです。今日は、AIを面接官・添削役・言い換え辞典として使う3本のプロンプトを紹介します。
英語の面接がうまくいかない人の多くは、単語や文法で困っているわけではありません。日本語で考えた内容を、その場で英語に組み立て直す作業に時間がかかり、間が空いてしまうのです。
練習の量を増やせば、この間は確実に縮まります。ただ、英語で質問をぶつけてくれて、答えを聞いて的確なフィードバックまでくれる相手を、毎日見つけるのは簡単ではありません。AIなら、その相手に何度でもなってもらえます。
AIに面接官になってもらい、声に出して答える練習をする
話す力が伸びる
英語の質問を聞いて、英語で即座に答える練習は、1人ではやりにくいものです。声に出して答えたあと、その場でフィードバックまでもらえる相手が欲しい人のためのプロンプトです。
Act as a friendly interviewer for """(ここに面接の種類を書く。例:a university admissions interview / a part-time job interview)""" in English. Ask me one question at a time. After I answer, give short feedback in English (2-3 sentences): one strong point, and one thing to improve. Then ask the next question. Start with an easy warm-up question, and do NOT ask more than one question at a time. 英語で """(ここに面接の種類を書く。例:大学の総合型選抜の面接/アルバイトの面接)""" の面接官になってください。質問は1度に1つだけ出してください。私が答えたら、英語で短いフィードバック(2〜3文)をください。良かった点1つと、直すとよい点1つを伝えてください。そのあと次の質問に進んでください。まずは簡単な導入の質問から始め、一度に2つ以上の質問はしないでください。 使いかた
- 1 """ の中に、受ける面接の種類を具体的に書く
- 2 AIから来た質問に、書かずに声に出して英語で答える
- 3 フィードバックを読んだら、同じ質問にもう一度、直したところを意識して答え直す
- 4 5〜6問続けたら、「全体を通して直したほうがいい点」をまとめて聞く
こんな形で返ってきます
入れたもの(例)
a university admissions interview
返ってくる形(抜粋)
Great, let's begin! Question 1: Why did you choose to apply to this university? (ここであなたが声に出して英語で答える) Feedback: Your reason was clear. Try adding one specific example, like a class or a teacher, to make it more convincing. Question 2: What do you want to study here, and why?
返ってきたら、この一言を続ける
-
Can you ask me a follow-up question based on my last answer?
いまの答えについて、もう一歩深掘りする質問を1つしてください。
-
Can you make the next question a bit harder?
次の質問を、もう少し難しくしてください。
箇条書きのメモを、面接で話せる自己紹介に組み立ててもらう
書く力が伸びる
伝えたいことは頭の中にあるのに、英語の文章として組み立てる段階で止まってしまう人は多いです。日本語の箇条書きを渡すだけで、面接で使える形の英文にしてもらいます。
Turn the bullet points below into a natural 100-word self-introduction in English, suitable for a job or school interview. Use simple, clear sentences and avoid overly advanced vocabulary. After the paragraph, list the 3 sentences I should memorize first.
"""
(ここに自己PRしたい内容を箇条書きで貼る。例:・3年間陸上部のキャプテンをしていた ・後輩の指導に力を入れた ・大会で県3位になった)
""" 以下の箇条書きを、面接(就職や学校)にふさわしい、自然な100語ほどの自己紹介の英文にしてください。簡単ではっきりした文を使い、難しすぎる単語は避けてください。文章のあとに、最初に覚えるべき3文を挙げてください。
"""
(ここに自己PRしたい内容を箇条書きで貼る。例:・3年間陸上部のキャプテンをしていた ・後輩の指導に力を入れた ・大会で県3位になった)
""" 使いかた
- 1 """ の中に、話したい内容を日本語のまま箇条書きで貼る
- 2 返ってきた英文を声に出して2〜3回読む
- 3 示された『覚えるべき3文』を先に暗記する
- 4 残りの部分は、自分の言葉に少しずつ置き換えていく
こんな形で返ってきます
入れたもの(例)
・3年間陸上部のキャプテンをしていた ・後輩の指導に力を入れた ・大会で県3位になった
返ってくる形(抜粋)
I was the captain of my track and field team for three years. During that time, my main job was coaching the younger members, so I stayed after practice almost every day to work with them one on one. I soon learned that explaining something clearly to someone else is much harder than doing it myself. Our efforts paid off last summer, when our team placed third in the prefectural competition. That experience taught me that a team gets stronger when everyone improves, not just the fastest runner. Memorize first: 1. I was the captain of my track and field team for three years. 2. I focused on coaching younger teammates. 3. Our team placed third in the prefectural competition.
返ってきたら、この一言を続ける
-
Can you make this sound more confident?
もう少し自信が伝わる言い方にしてください。
-
Can you shorten this to 50 words for a 30-second answer?
30秒で話せるように、50語程度に短くしてください。
同じ言い回しばかり繰り返してしまう癖を、言い換えで直す
単語力が伸びる
緊張すると、I think や I like のような同じ言い方ばかり繰り返してしまいます。自分が使いがちな表現を伝えるだけで、面接向けの自然な言い換えをまとめてもらいます。
I keep repeating these phrases in English interviews: """(ここに自分がよく使うフレーズを書く。例:I think, I like, I want to)""". For each phrase, give me 3 natural alternatives suitable for a formal interview, with a short Japanese note on the nuance of each. 英語の面接で、次のフレーズばかり繰り返してしまいます:"""(ここに自分がよく使うフレーズを書く。例:I think, I like, I want to)"""。それぞれについて、フォーマルな面接にふさわしい自然な言い換えを3つずつ挙げ、それぞれのニュアンスを短い日本語で添えてください。 使いかた
- 1 """ の中に、自分がよく使ってしまうフレーズを2〜3個書く
- 2 返ってきた言い換えのうち、自分が言いやすいものを1つずつ選ぶ
- 3 選んだ言い換えを使って、練習した自己PRの一部を書き直す
- 4 1週間ごとに、新しいフレーズを1〜2個だけ増やしていく
こんな形で返ってきます
入れたもの(例)
I think, I like
返ってくる形(抜粋)
"I think" の言い換え: 1. In my opinion, ...(フォーマルで一般的) 2. I believe ...(少し強い確信を表す) 3. From my experience, ...(自分の経験に基づく主張を強調) "I like" の言い換え: 1. I'm particularly interested in ...(興味の対象を明確に) 2. I really enjoy ...(楽しんでいる様子を強調) 3. I'm drawn to ...(惹かれている、というやや文学的な言い方)
返ってきたら、この一言を続ける
-
Can you give me one example sentence for each alternative?
それぞれの言い換えについて、例文を1つずつ挙げてください。
AI相手に、声に出してみる
音声を聞いて、そのまま真似してください。AIとの英会話は、この一言から始まります。
Could you ask me an easier question first?
最初にもう少し簡単な質問をしてもらえますか。
Can you repeat the question more slowly?
その質問をもう少しゆっくり繰り返してもらえますか。
That's a good point. Can I try answering again?
なるほど、それは良い指摘ですね。もう一度答えてみてもいいですか。
AI時代の英語学習、ここだけは
沈黙を怖がらない練習をする
本番の面接で言葉に詰まると、多くの人はそこで焦って余計に言葉が出なくなります。AIとの練習では、答えに詰まったら Give me a moment, please.(少し考えさせてください)と実際に声に出す練習をしておくと、本番でも同じ一言で間を作れます。沈黙そのものより、沈黙への焦りのほうが答えを崩します。
フィードバックは1回で終わらせない
AIからのフィードバックを読んで終わりにせず、同じ質問にもう一度答え直すところまでを1セットにしてください。直しを聞いただけでは口が覚えず、本番では元の言い方に戻ってしまいます。同じ質問に3回答え直すころには、答え方が体に入っています。
⚠️ 使うときの注意
⚠️ AIが作った自己紹介文を、意味も分からないまま丸暗記しないこと。面接官から『いまの文の、この部分をもう少し詳しく』と聞かれたときに、自分の言葉で説明できなければ、暗記だと見抜かれてしまいます。AIの英文は『自分の言葉に直すための土台』として使ってください。
面接の英語は、才能ではなく回数で伸びます。AIには疲れも締め切りも無いので、同じ質問を10回でも100回でも聞き返せます。今日紹介した3本のうち1本だけでいいので、実際に声に出して試してみてください。
原田高志
よくある質問
AIとの練習だけで、本番の面接にも対応できますか。
AIとの練習は『言葉に詰まらず声に出す』ための土台作りに向いています。可能であれば、仕上げの段階で先生や友人など、生身の人との練習も組み合わせてください。
面接の種類(大学入試・アルバイトなど)によって、プロンプトの書き方は変えたほうがいいですか。
はい。""" の中に面接の種類を具体的に書くほど、AIが出す質問も本番に近づきます。『大学の総合型選抜、志望学部は経済学部』のように、できるだけ詳しく書いてください。