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日刊原田英語 Harada Eigo Daily
AI & ENGLISH 第9回 標準 読了 6分

英検ライティングをAIで採点するプロンプト3本

AI×英語 第9回

英検のライティング、TOEICのメール問題、自由英作文の『型』づくり。先生に見てもらう前に、まず自分で弱点をつかむためのAIプロンプトを3本紹介します。点数よりも『次に何を直すか』を引き出す聞き方がポイントです。

監修:原田高志(原田英語.com)

書き終えた英作文を、提出する前にもう一度見てもらいたい。今日は、そんなときにそのまま貼れるAIプロンプトを3本紹介します。

英作文を書き終えたあと、提出するまでに誰にも見てもらえない時間があります。先生に見せるのは明日の授業、友達に聞いても自信が持てない。その『誰にも見てもらえない数時間』を埋めるのが、今日のプロンプトです。点数を出すだけでなく、『なぜその点数なのか』『次に何を直せばいいか』まで引き出す聞き方を用意しました。

英検のライティングを、公式の観点別に自己採点してもらう

採点力が伸びる

英検のライティングは「内容・構成・語彙・文法」の4観点で採点されますが、自分の答案がどこで点を落としているのか、書いた本人には分かりにくいものです。提出前に、この4観点ごとの弱点を先につかんでおきたいときに使います。

Prompt 01
You are an English writing examiner for the Eiken test. I will paste my essay below. Please score it on these 4 categories, each out of 4 points: Content, Organization, Vocabulary, and Grammar. For each category, give the score AND one specific sentence from my essay that shows why. Do NOT rewrite my whole essay. End with the ONE thing I should fix first.

"""
(ここに自分の英作文を貼る)
"""
日本語訳
あなたは英検のライティング採点者です。以下に私のエッセイを貼ります。「内容・構成・語彙・文法」の4つの観点で、それぞれ4点満点で採点してください。各観点について、点数と、その理由が分かる私の文の一部を1つずつ示してください。エッセイ全体を書き直さないでください。最後に、私が最初に直すべきことを1つだけ挙げてください。

"""
(ここに自分の英作文を貼る)
"""

使いかた

  1. 1 自分の英作文をコピーして、""" の中に貼り付ける
  2. 2 そのままAIに送る
  3. 3 4観点それぞれの点数と、指摘された1文を確認する
  4. 4 『最初に直すべきこと』だけをまず直し、直した部分だけ再提出して確認する

こんな形で返ってきます

入れたもの(例)

英検準1級の意見論述エッセイ(150語程度)

返ってくる形(抜粋)

Content: 3/4 — Your reason "technology helps students" is too general. Organization: 4/4 Vocabulary: 2/4 — "very good" appears 3 times. Try "beneficial" or "effective". Grammar: 3/4 — "He have" should be "He has". Fix first: Replace "very good" with more specific vocabulary.

返ってきたら、この一言を続ける

  • Can you show me 3 alternative words for "very good" that fit this essay?

    このエッセイに合う、"very good" の言い換えを3つ見せてください。

  • Now check if my conclusion actually matches my introduction.

    続けて、結論が序論とちゃんと対応しているか確認してください。

一度に全部直そうとしないこと。『最初に直すべきこと』だけをその日のうちに直し、次の日にまた採点してもらうと、伸びが目に見えて分かります。

TOEIC Writingのメール問題を、フォーマルさの度合いでチェックしてもらう

添削力が伸びる

TOEIC Writingのメール問題は、内容が合っていても『フォーマルさ』が足りずに減点されることがあります。カジュアルすぎないか、逆に堅すぎないかを、自分では判断しづらい人向けです。

Prompt 02
You are a TOEIC Writing rater. I will paste my email response below. First, tell me if the tone is too casual, too formal, or appropriate for a business email. Then list up to 3 phrases that should be changed, showing the ORIGINAL phrase and a MORE APPROPRIATE version side by side. Do NOT rewrite the whole email.

"""
(ここにメールの返信文を貼る)
"""
日本語訳
あなたはTOEIC Writingの採点者です。以下に私のメールの返信文を貼ります。まず、文体がカジュアルすぎるか、堅すぎるか、ビジネスメールとして適切かを教えてください。次に、直したほうがよい表現を最大3つ、元の表現とより適切な表現を並べて示してください。メール全体は書き直さないでください。

"""
(ここにメールの返信文を貼る)
"""

使いかた

  1. 1 TOEIC Writingの問題形式で書いたメールの返信文を用意する
  2. 2 """ の中に貼り付けて送る
  3. 3 文体の判定と、直すべき表現の一覧を確認する
  4. 4 指摘された表現だけを直し、もう一度貼って文体が変わったか確認する

こんな形で返ってきます

入れたもの(例)

上司への欠席連絡メールの返信(80語程度)

返ってくる形(抜粋)

Tone: Slightly too casual for a business email. 1. "Hey, sorry!" → "I apologize for the inconvenience." 2. "I can't come tmr" → "I will be unable to attend tomorrow." 3. "Thanks a bunch" → "Thank you for your understanding."

返ってきたら、この一言を続ける

  • Which of these 3 changes matters most for the score?

    この3つの修正の中で、採点にいちばん影響するのはどれですか。

「too casual」と言われた語だけを直すクセをつけると、フォーマルな語彙が自然と増えていきます。

自由英作文の『型』を、自分の得意な話題に合わせて作ってもらう

書く力が伸びる

自由英作文は、テーマが変わっても使い回せる『型』を持っている人ほど時間内に書き切れます。ゼロから型を覚えるより、自分が話しやすい具体例(部活・趣味・家族など)に合わせて型を作ってもらうほうが、本番でも思い出しやすくなります。

Prompt 03
I'm preparing for English opinion essays (like Eiken or university entrance exams). My go-to personal example topic is: """(例:部活動での経験)""". Please create a reusable 4-sentence template (Opinion → Reason → Personal example → Conclusion) that I can adapt to different essay questions, using my topic as the example sentence. Show the template AND the filled-in version.
日本語訳
私は英語の意見論述問題(英検や大学入試など)の対策をしています。私が話しやすい個人的な話題は「"""(例:部活動での経験)"""」です。どんな設問にも応用できる4文の型(意見→理由→個人的な具体例→結論)を作ってください。私の話題を例文として使った、型そのものと、実際に埋めたバージョンの両方を見せてください。

使いかた

  1. 1 自分が英作文でよく使う具体例(部活・趣味・家族など)を1つ決めて """ に入れる
  2. 2 そのままAIに送る
  3. 3 できた型(テンプレート)を紙に書き写して覚える
  4. 4 別の設問が出たとき、同じ型に当てはめて書けるか自分で試す

こんな形で返ってきます

入れたもの(例)

自分の得意な具体例:「文化祭の実行委員をした経験」

返ってくる形(抜粋)

Template: I believe [opinion]. This is because [reason]. For example, [personal example]. Therefore, [conclusion]. Filled: I believe teamwork is important. This is because it teaches people to listen to different opinions. For example, when I was on the culture festival committee, ...

返ってきたら、この一言を続ける

  • Now give me 3 different essay questions I can practice this template with.

    続けて、この型で練習できる別の設問を3つ出してください。

型は1つに絞ること。何種類も型を覚えようとすると、本番でどれを使うか迷って時間を食います。

AI相手に、声に出してみる

音声を聞いて、そのまま真似してください。AIとの英会話は、この一言から始まります。

Can you tell me why this sentence sounds unnatural, not just how to fix it?

直し方だけでなく、なぜこの文が不自然に聞こえるのかも教えてもらえますか。

Please don't rewrite the whole thing — just point out the problem.

全部書き直さないでください。問題点だけ指摘してください。

If a real examiner read this, what would they mark first?

本物の採点者がこれを読んだら、最初にどこを指摘すると思いますか。

AI時代の英語学習、ここだけは

採点は『甘め』に出やすいと知っておく

AIは基本的に励ますように答える性質があり、点数が実際の試験より甘く出ることがあります。点数の数字そのものより、『なぜその点数なのか』の理由のほうを信じてください。理由が具体的な文で示されていれば、その指摘は使える情報です。

同じ英文を、日を置いてもう一度採点させてみる

AIの採点は、聞き方や日によって多少ブレます。1回の結果を鵜呑みにせず、同じ英文を2〜3回、聞き方を変えて採点させてみると、毎回指摘される『本当の弱点』が見えてきます。

『何点か』より『次に何を直すか』を聞く

点数だけを聞いて満足すると、次に何をすればいいか分からないまま終わります。今日紹介したプロンプトのように、必ず『最初に直すべきこと』を1つだけ聞く形にすると、次の1歩が具体的になります。

⚠️ 使うときの注意

⚠️ AIの採点は、英検やTOEICの公式な点数を保証するものではありません。本番の判定基準とはズレがあります。あくまで『提出前に自分で弱点をつかむ道具』として使い、実際の対策は先生や公式の過去問と合わせて進めてください。

書いた英文を、自分以外の目でもう一度見てもらう。それだけで気づける間違いは、思っているより多いものです。AIはいつでも付き合ってくれる分、遠慮せずに何度も聞き返してみてください。

原田高志

よくある質問

AIの採点は、本番の英検・TOEICの点数と同じになりますか。

同じにはなりません。AIの採点はあくまで目安で、公式の採点基準とはズレがあります。『次に何を直すべきか』をつかむための道具として使ってください。