英語レジュメをAIで整える|自己PRの書き方
AI×英語 第21回
英語の履歴書(レジュメ)は、写真も年齢も書かない代わりに、経験を数字と動詞で語ります。日本語の経歴をレジュメ用の箇条書きに組み立て直すプロンプト、自己PR文のトーンだけを整えるプロンプト、そして面接で聞かれそうな質問をAIに投げてもらう練習まで、3本で準備します。
監修:原田高志(原田英語.com)
留学や就職で英語のレジュメを書こうとして、まず手が止まった経験はありませんか。今日は、日本語の経歴を英語レジュメの形に組み立て直すプロンプトと、書いた自己PR文のトーンだけを整えてもらうプロンプト、そして面接の練習まで、AIを使って準備します。
英語のレジュメを書こうとして最初にとまどうのは、単語でも文法でもありません。日本の履歴書とは、そもそも形式がまったく違うという点です。写真も年齢も性別も書かず、代わりに一つひとつの経験を、数字と動詞で語ります。
今日は、日本語で書いた経歴をレジュメ用の箇条書きに組み立て直すプロンプトと、書き上げた自己PR文のトーンだけを整えてもらうプロンプト、そしてレジュメをもとに面接の質問をAIに投げてもらう練習まで、3本で準備します。
日本語の経歴を、英語レジュメの箇条書きに組み立ててもらう
書く力が伸びる
部活や委員会、アルバイトでの経験を日本語で書き出しても、そのまま英語にすると「〜をしていました」という説明文になりがちです。英語のレジュメでは、動詞から始まる短い1行と、できれば数字が求められます。日本語のメモを渡すだけで、その形に組み立て直してもらいます。
I'm writing an English resume for a study-abroad application. Here is my experience in Japanese:
"""
(ここに部活・委員会・アルバイトなどの経験を貼る)
"""
Turn this into 3-5 resume bullet points in English. Start each bullet with a strong action verb (for example, "Organized," "Led," "Increased"). Include a number or specific result wherever the notes make one possible. Do NOT invent any achievement, role, or number that is not in my notes. 留学の出願用に、英語のレジュメを書いています。以下が日本語での経験です。
"""
(ここに部活・委員会・アルバイトなどの経験を貼る)
"""
これを、英語のレジュメの箇条書き3〜5行に組み立ててください。それぞれの行を、力強い動詞(例:Organized〈運営した〉、Led〈率いた〉、Increased〈増やした〉)から始めてください。メモから数字や具体的な成果が分かる場合は、必ず入れてください。メモに無い実績・役職・数字は、絶対に作らないでください。 使いかた
- 1 自分の経験を日本語のまま、"""の中に貼って送る
- 2 返ってきた箇条書きの数字が、自分の記憶と合っているか必ず確認する
- 3 動詞が単調に感じたら、別の動詞に言い換えてもらうよう頼む
- 4 できあがった箇条書きを、レジュメの経歴欄にそのまま並べる
こんな形で返ってきます
入れたもの(例)
(自分の経験を貼る)
返ってくる形(抜粋)
- Led a team of 15 students as tennis club captain, organizing weekly practice schedules - Increased club fundraising by planning a bake sale that raised 30,000 yen - Tutored two junior students in English, helping both raise their test scores
返ってきたら、この一言を続ける
-
Which of these bullet points is the weakest? Tell me why.
この箇条書きの中で、いちばん弱いのはどれですか。理由も教えてください。
-
Rewrite the second bullet point using a different action verb.
2番目の箇条書きを、別の動詞を使って書き直してください。
自己PR文の内容はそのまま、トーンだけを整えてもらう
書く力が伸びる
自己PR文を英語で書くと、謙遜しすぎて何も伝わらないか、逆に大げさに聞こえるかのどちらかになりがちです。内容や事実には触れずに、英語圏の読み手に自然に伝わる強さだけを整えてもらいます。
Here is my draft self-introduction for an English resume or application:
"""
(ここに書いた自己PR文の下書きを貼る)
"""
Adjust only the tone so it sounds confident but not boastful to an English-speaking reader. Do NOT add any achievement, skill, or experience that is not already in my draft. Point out, in a separate list, any sentence where the tone felt too humble or too strong in the original. 英語のレジュメや出願書類用に書いた、自己紹介文の下書きです。
"""
(ここに書いた自己PR文の下書きを貼る)
"""
内容は変えず、トーンだけを、英語話者の読み手に自然に伝わる、自信はあるが誇張はしていない強さに整えてください。下書きに無い実績・スキル・経験は、絶対に付け加えないでください。もとの文で、謙遜しすぎている、または強すぎると感じた文があれば、別のリストで指摘してください。 使いかた
- 1 自分の下書きをそのまま"""の中に貼って送る
- 2 「謙遜しすぎ」「強すぎ」と指摘された文を、自分の言葉で読み比べる
- 3 直った文を声に出して読み、自分が言いたいことと合っているか確認する
- 4 合わない部分だけ、もう一度別の言い方を頼む
こんな形で返ってきます
入れたもの(例)
(自己PR文の下書きを貼る)
返ってくる形(抜粋)
Adjusted draft: "..." Tone notes: - Sentence 2 sounded too humble ("I'm not very good, but..."). Adjusted to state the skill directly. - Sentence 4 was fine as written.
返ってきたら、この一言を続ける
-
Does sentence 3 sound natural to a native English speaker?
3番目の文は、英語ネイティブの読み手にとって自然に聞こえますか。
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レジュメをもとに、面接官が聞きそうな質問をAIに投げてもらう
話す力が伸びる
面接でいちばん困るのは、レジュメに書いた内容について「具体的には?」と掘り下げられたときです。AIに、自分のレジュメだけを材料にして質問してもらうことで、その場で英語を組み立てる練習をします。
Here is my English resume:
"""
(ここに書いたレジュメを貼る)
"""
Act as an interviewer and help me prepare for this interview. Ask me one question at a time, based specifically on something written in my resume. Wait for my full answer before asking the next question. After 3 questions, tell me in English which resume bullet point needs a stronger example to back it up. 私の英語のレジュメは以下のとおりです。
"""
(ここに書いたレジュメを貼る)
"""
面接官になりきって、私の面接練習に付き合ってください。レジュメに実際に書かれている内容にもとづいて、質問を1つずつ投げてください。私が答え終わるまで、次の質問は待ってください。3問終わったら、レジュメのどの箇条書きに、それを裏づける具体例がもっと必要か、英語で教えてください。 使いかた
- 1 自分のレジュメをそのまま"""の中に貼って送る
- 2 質問が来たら、考える時間を作る一言を挟んでから声に出して答える
- 3 3問終わったあと、指摘された箇条書きだけ具体例を足して書き直す
- 4 書き直したレジュメで、もう一度同じ質問をしてもらう
こんな形で返ってきます
入れたもの(例)
(レジュメを貼る)
返ってくる形(抜粋)
AI: You wrote that you increased club fundraising. Can you walk me through exactly what you did? (あなたの返答を入力) AI: Good, next question... … Feedback: The bullet point about tutoring needs a specific result, such as a score improvement.
返ってきたら、この一言を続ける
-
Ask me a harder follow-up question about my weakest bullet point.
いちばん弱い箇条書きについて、もっと踏み込んだ質問を1つください。
AI相手に、声に出してみる
音声を聞いて、そのまま真似してください。AIとの英会話は、この一言から始まります。
Could you make this bullet point more concise?
この箇条書きを、もっと簡潔にしてもらえますか。
Does this sound too boastful in English?
これは英語として、自慢に聞こえすぎますか。
Can you ask me a follow-up question about this part?
この部分について、掘り下げた質問を1つもらえますか。
AI時代の英語学習、ここだけは
写真・年齢・性別は書かない
英語圏のレジュメは、日本の履歴書と違い、写真や年齢、性別、家族構成を書かないのが基本です。差別につながりかねない情報を書類から外すという考え方が背景にあります。日本語の履歴書のひな形をそのまま英訳しないよう気をつけてください。
1ページに収める
英語のレジュメは、社会人経験が浅いうちは1ページに収めるのが基本です。書きたいことを全部盛り込もうとせず、AIに『これは削っても伝わりますか』と聞きながら削っていくと、読みやすい分量に収まります。
AIに実績を作らせない
AIは頼めば、それらしい実績や数字をいくらでも足してくれます。しかし面接で聞かれたときに答えられない実績を書くと、信用そのものを失います。プロンプトには必ず『無い実績は作らない』という条件を入れてください。
⚠️ 使うときの注意
⚠️ AIが整えた英文は、あくまで下書きです。出願先や応募先によって好まれる書き方は違うので、提出前に必ず学校の先生や、その分野に詳しい大人に一度読んでもらってください。数字や実績は、AIに書かせたままにせず、自分の記憶と必ず突き合わせてください。
英語のレジュメで直すべきところは、単語力ではなく、書き方の型です。今日の3本のうち1本でいいので、実際の自分の経験を貼って試してみてください。
原田高志