英語メールの返信に困らない、AIプロンプト3本
AI×英語 第15回
留学先やALTの先生から届いた英語メール、返信の書き出しで手が止まったことはありませんか。今日は、AIを使って英語メールの返信を組み立てる3本のプロンプトを紹介します。
監修:原田高志(原田英語.com)
留学プログラムの担当者やホストファミリー、ALTの先生から英語のメールが届いたとき、返信の書き出しで手が止まってしまうことはありませんか。今日は、AIを相手に英語メールの返信を組み立てる3本のプロンプトを紹介します。
英語のメールが届くと、内容は何となく分かっても、どんな言い回しで返せばいいのかで手が止まることはありませんか。友達へのメッセージとは違い、相手との距離感を考えながら文章を組み立てる必要があります。
AIになら、届いたメールと『伝えたいこと』を渡すだけで、返信の下書きを何パターンも出してもらえます。今日は、その練習に使える3本のプロンプトを紹介します。
受け取った英語メールに、状況に合った返信の下書きを作ってもらう
書く力が伸びる
何を書けばいいか分からないまま白い画面を見つめる時間が、いちばんもったいない時間です。受け取ったメールと、自分が伝えたい内容をAIに渡し、まずは下書きを2パターン出してもらいます。
Here is an email I received in English, and a note about what I want to say back. Please write 2 short reply drafts for me: one that sounds friendly and casual, and one that sounds polite and more formal. Keep each reply under 100 words.
Original email:
"""
(ここに受け取った英語メールを貼る)
"""
What I want to say:
"""
(ここに日本語で、伝えたい内容を書く)
""" 以下は私が受け取った英語のメールと、それに返信したい内容のメモです。返信の下書きを2パターン作ってください。1つは親しみやすくくだけた調子、もう1つは丁寧でフォーマルな調子でお願いします。それぞれ100語以内にしてください。
受け取ったメール:
"""
(ここに受け取った英語メールを貼る)
"""
伝えたい内容:
"""
(ここに日本語で、伝えたい内容を書く)
""" 使いかた
- 1 1つ目の """ の中に、受け取った英語メールをそのまま貼る
- 2 2つ目の """ の中に、伝えたい内容を日本語の箇条書きで書く
- 3 出てきた2パターンの下書きを読み比べ、相手との関係に合うほうを選ぶ
- 4 選んだ下書きの中に、自分だけが知っている具体的な一言(相手の名前や、直前に話した話題など)を1つ足す
こんな形で返ってきます
入れたもの(例)
(ホストファミリーからの週末の予定を尋ねるメールと、「土曜日は買い物に行きたい」という返信内容)
返ってくる形(抜粋)
Casual version: Hi! Thanks for asking. I'd love to go shopping on Saturday if that works for you! Formal version: Thank you for checking in about the weekend. I would like to go shopping on Saturday, if that is convenient for you.
返ってきたら、この一言を続ける
-
Can you make the casual version sound even more natural?
くだけたバージョンを、もっと自然な言い方にしてください。
-
What's a good way to end this email?
このメールの結びの言葉として、良い言い方を教えてください。
長い英語メールを、やることリストに整理してもらう
読む力が伸びる
留学プログラムの案内メールは長く、どこが自分に関係あるのか分かりにくいことがあります。AIに要点だけを3つの箇条書きにしてもらい、読む時間を短縮します。
Please read the following email and summarize it in 3 bullet points: (1) what the sender wants me to do, (2) any deadline or date mentioned, and (3) anything I should ask them to clarify. Use simple English for the summary.
"""
(ここに受け取った英語メールを貼る)
""" 以下のメールを読んで、次の3点を箇条書きで要約してください。(1) 送信者が私にしてほしいこと、(2) 記載されている締め切りや日付、(3) 確認したほうがいいこと。要約はやさしい英語でお願いします。
"""
(ここに受け取った英語メールを貼る)
""" 使いかた
- 1 """ の中に、受け取った長い英語メールをそのまま貼る
- 2 3つの箇条書きを読み、自分が今日中にやるべきことがあるか確認する
- 3 『確認したほうがいいこと』に挙がった点を、実際に返信で質問する
- 4 急ぎの締め切りがあれば、カレンダーや手帳にすぐ書き込む
こんな形で返ってきます
入れたもの(例)
(留学プログラムの、オリエンテーションの日程と持ち物についての長いメール)
返ってくる形(抜粋)
1. What they want you to do: Attend the orientation session and bring your passport copy. 2. Deadline: The session is on September 3rd at 10 a.m. 3. To clarify: The email doesn't say where the session will be held.
返ってきたら、この一言を続ける
-
Can you draft a question asking where the session will be held?
セッションがどこで開かれるのかを尋ねる質問文を作ってください。
相手との関係に合わせて、書き出しと結びの言い回しを集めてもらう
単語力が伸びる
Dear Sir/Madam と Best regards ばかり使い回していませんか。相手との距離感によって、書き出しと結びの言葉は変わります。場面別にいくつも候補を出してもらい、語彙の引き出しを増やします。
Please give me 4 different ways to start an email and 4 different ways to end an email, for these three situations: (1) writing to a teacher I don't know well, (2) writing to my homestay host family, (3) writing to a friend I met on an exchange program. Keep each option to one short line. 次の3つの場面それぞれについて、メールの書き出しの言い方を4つ、結びの言い方を4つ挙げてください。(1) あまり知らない先生に書くとき、(2) ホストファミリーに書くとき、(3) 交換留学で知り合った友達に書くとき。それぞれ短い1行でお願いします。 使いかた
- 1 3つの場面のうち、いま自分が書きたい場面に近いものを選ぶ
- 2 挙げられた書き出し・結びの候補を読み比べ、雰囲気の違いを確認する
- 3 候補の中から1つずつ選び、実際のメールに当てはめてみる
- 4 同じ相手にもう一度書くときは、前回と違う言い回しを選んでみる
こんな形で返ってきます
入れたもの(例)
(ホストファミリーに書くメールの書き出しと結び)
返ってくる形(抜粋)
Openings: 1. Hi [name], I hope you're doing well! 2. Hello everyone, thank you for having me this week. 3. Hi, I wanted to check in about this weekend. 4. Good morning! I have a quick question. Closings: 1. Thanks again for everything! 2. Talk soon, 3. See you at dinner! 4. Thank you for your time.
返ってきたら、この一言を続ける
-
Which of these sounds too casual for a first email?
この中で、最初のメールとしてはくだけすぎているものはどれですか。
動画で見る
AI相手に、声に出してみる
音声を聞いて、そのまま真似してください。AIとの英会話は、この一言から始まります。
Can you help me reply to this email?
このメールに返信するのを手伝ってもらえますか。
Is this reply too formal for a friend?
この返信は、友達に送るには丁寧すぎますか。
What's a natural way to end this message?
このメッセージの、自然な結び方は何ですか。
AI時代の英語学習、ここだけは
メールは『速さ』より『相手に合わせた温度』が大事
英語メールの練習というと、決まり文句を覚えることばかり意識しがちです。ですが実際に大事なのは、相手との距離感に合わせて言葉の硬さを選べるかどうかです。先生への返信と、留学先の友達への返信では、同じ内容でも選ぶ言葉が変わります。AIに複数パターンを出してもらい、読み比べる練習を重ねてください。
AIの下書きをそのまま送らない
AIが作った下書きは、あくまで叩き台です。自分だけが知っている具体的な一言(相手の名前、直前に話した話題、お礼の理由)を必ず1つ足してから送ってください。その一言があるかないかで、受け取った相手の印象は大きく変わります。
⚠️ 使うときの注意
⚠️ AIが書いた返信メールを、内容を確認せずにそのまま送信しないこと。日付や固有名詞、金額などの具体的な情報が誤っている場合があります。送信ボタンを押す前に、必ず自分の目で最後まで読み直してください。
英語メールが怖く感じるのは、書き方を知らないからではなく、選べる言葉の引き出しが少ないからです。今日紹介した3本のうち、まずは1本だけでいいので、実際に届いたメールへの返信で試してみてください。
原田高志
よくある質問
AIに下書きを作ってもらうのは、ずるいことになりませんか。
下書きをそのまま丸写しにするのではなく、自分の言葉で1文足したり、内容を確認したりして使えば、英作文の練習として十分に役立ちます。使い方しだいです。
ホストファミリーへの返信でも、フォーマルな言い方を使ったほうがいいですか。
必ずしもそうではありません。家族のように親しい関係であれば、くだけた言い方のほうが自然なことが多いです。今日紹介したプロンプトで、両方のパターンを比べてから選んでください。