英語の冠詞 a と the の使い分け|AIで直すプロンプト3本
AI×英語|第47回
英作文で a を付けるか the を付けるかで迷う人に、プロンプトを3本紹介します。1本目は自分の英文の冠詞だけを直す使い方です。2本目は英文を穴埋め問題に変え、3本目は話した英語の冠詞を直します。
監修:原田高志(原田英語.com)
英文を書いていて、「ここは a? それとも the?」と迷ったことはありませんか。今日は、冠詞の使い分けをAIで練習するプロンプトを3本用意しました。書く・読む・話すの3つの場面で、順に試してみてください。
英作文で、a や the の抜けを直された経験はありませんか。日本語には冠詞がないので、つい落としてしまいます。
ところがAIに「直して」と頼むと、冠詞以外の語までまとめて書き換えてしまうことがあります。それでは、どこが冠詞の間違いだったのかが分かりません。
今日の3本は、冠詞だけに絞って直してもらうためのプロンプトです。
自分の英文の冠詞だけを、理由つきで直してもらう
書く力が伸びる
英作文をAIに添削してもらうと、単語も語順も一度に書き換わることがあります。それでは冠詞の間違いが埋もれてしまいます。冠詞以外は触らないように頼んで、a・an・the の間違いだけを一覧にしてもらいます。
Check only the articles (a, an, the, or no article) in my English below.
"""(ここに自分の英文を貼る)"""
For each mistake:
1) quote the phrase as I wrote it
2) show the corrected phrase
3) give the reason in one short sentence in Japanese
Do NOT change any other words, even if they are wrong.
If all the articles are correct, just say "No article mistakes." 下の私の英文について、冠詞(a、an、the、または冠詞なし)だけをチェックしてください。
"""(ここに自分の英文を貼る)"""
間違いごとに、
1) 私が書いたとおりにその部分を引用する
2) 直した形を示す
3) 理由を日本語で短く1文で書く
ほかの語は、間違っていても変えないでください。
冠詞がすべて正しければ、「No article mistakes.」とだけ答えてください。 使いかた
- 1 自分で書いた英文を、"""の中に貼る
- 2 返ってきた一覧を見て、直された部分を自分の英文に書き込む
- 3 理由を読んで、同じ理由の間違いが他にないか探す
- 4 直した英文を、もう一度貼って「No article mistakes.」が返るか確かめる
こんな形で返ってきます
入れたもの(例)
Yesterday I bought book at the bookstore near my house. Book was very interesting.
返ってくる形(抜粋)
1) bought book → bought a book 理由: 初めて話に出てくる、数えられる名詞の単数なので a が必要です。 2) Book was → The book was 理由: 前の文で出てきた本を指しているので the を付けます。
返ってきたら、この一言を続ける
-
Which of my mistakes is the most common for Japanese learners?
私の間違いの中で、日本人の学習者に多いものはどれか教えてください。
-
Give me three new sentences with the same kind of mistake for me to fix.
同じ種類の間違いが入った新しい文を3つ作って、私に直させてください。
動画で見る
英文を、冠詞の穴埋め問題に作り変えてもらう
読む力が伸びる
冠詞は、読んでいるときには気になりません。自分で選ぶ立場になって、初めて迷います。教科書やニュースの英文を貼って、a・an・the を空欄にした問題を作ってもらいます。
Here is an English text.
"""(ここに英文を貼る)"""
Make an article quiz from it.
1) Replace every a, an and the with a numbered blank like (1), (2), (3).
2) Show me only the text with blanks. Do NOT show the answers yet.
3) When I send my answers, mark each one as Correct or Wrong.
4) For each wrong answer, explain the reason in one short sentence in Japanese. 英文を渡します。
"""(ここに英文を貼る)"""
この英文から、冠詞の問題を作ってください。
1) a、an、the をすべて、(1)(2)(3)のような番号つきの空欄に置き換える
2) 空欄にした英文だけを見せる。答えはまだ見せないでください。
3) 私が答えを送ったら、1つずつ「正解」か「不正解」かを示す
4) 不正解のものは、理由を日本語で短く1文で説明する 使いかた
- 1 教科書や英語ニュースの英文を、5〜8文ほど"""の中に貼る
- 2 空欄になった英文を読み、番号ごとに a・an・the を選んで送る
- 3 不正解だった空欄の理由を読み、英文を声に出して読み直す
- 4 数日たってから、同じ英文でもう一度問題を作ってもらう
こんな形で返ってきます
入れたもの(例)
I saw a cat in the park. The cat was sleeping under a tree.
返ってくる形(抜粋)
I saw (1) cat in (2) park. (3) cat was sleeping under (4) tree. 答えを送ってください。 --- あなた: 1 a / 2 the / 3 a / 4 a → 1 正解 / 2 正解 / 3 不正解: The。前の文に出てきた猫を指すので the です。/ 4 正解
返ってきたら、この一言を続ける
-
Now make the blanks harder by also adding places where no article is used.
冠詞が付かない場所にも空欄を足して、問題を難しくしてください。
-
Make a new short story that uses the same rules I got wrong.
私が間違えた決まりを使った、新しい短いお話を作ってください。
話した英語の冠詞だけを、会話の途中で直してもらう
話す力が伸びる
書くときは気をつけられても、話すと a や the が抜けてしまいます。音声入力で昨日の出来事を話し、冠詞の間違いだけを直してもらいながら、会話を続けます。
I want to practice using a, an and the when I speak.
Ask me one simple question about my day, like "What did you do yesterday?"
I will answer in three or four sentences (I am using voice input).
After each answer:
- repeat my answer with only the article mistakes fixed
- list each fix like this: my words → fixed words
- then ask me the next question
Do NOT fix any grammar other than articles. Keep your questions short. 話すときに、a、an、the を正しく使う練習をしたいです。
「昨日は何をしましたか」のような、私の1日についての簡単な質問を1つしてください。
私は3〜4文で答えます(音声入力を使っています)。
私が答えるたびに、
- 冠詞の間違いだけを直した形で、私の答えを繰り返す
- 直したところを「私の言葉 → 直した言葉」の形で並べる
- 次の質問をする
冠詞以外の文法は直さないでください。質問は短くしてください。 使いかた
- 1 プロンプトを貼ると、最初の質問が出てくる
- 2 マイクのボタンを押して、3〜4文で答える
- 3 直された答えを、声に出して2回読む
- 4 5問ほど続けたら、自分がいちばん多く抜かした冠詞を聞いてみる
こんな形で返ってきます
入れたもの(例)
(プロンプトを貼ったあと、質問に声で答えていく)
返ってくる形(抜粋)
Q: What did you do yesterday? あなた: I went to station and met friend. We ate hamburger. → I went to the station and met a friend. We ate a hamburger. ・to station → to the station ・met friend → met a friend ・ate hamburger → ate a hamburger Q: Where did you go after that?
返ってきたら、この一言を続ける
-
Which article did I forget most often today?
今日の練習で、私がいちばん多く抜かした冠詞はどれか教えてください。
AI相手に、声に出してみる
音声を聞いて、そのまま真似してください。AIとの英会話は、この一言から始まります。
Could you check only the articles in my sentence?
私の文の冠詞だけをチェックしてもらえますか。
Why do I need "the" here?
なぜここに the が必要なのですか。
Please give me another example with "a".
a を使った例をもう1つください。
AI時代の英語学習、ここだけは
初めて出すものは a、相手が分かっているものは the
British Council の LearnEnglishによると、a と an は、何かを初めて話に出すときに使います。the は、聞き手がどれのことか分かっているときに使います。前に一度出てきたときや、1つしかないときです。
例は I saw a good film yesterday.(初めて出す映画)と Have you seen the car key?(どの鍵か相手が分かっている)です。迷ったら、「相手はどれのことか分かるか」と自分に聞いてください。
一般的な話をするときは、冠詞を付けない
同じ解説によると、物事を一般的に言うときは、複数形か数えられない名詞を、冠詞なしで使います。例は Birds eat worms.(鳥はミミズを食べる)と Water freezes at 0°C.(水は0度で凍る)です。
「鳥というものは」と言いたいときに、the birds と書く必要はありません。特定の鳥の話か、鳥全体の話か。これで冠詞を付けるかどうかが決まります。
a と an は、つづりではなく音で決まる
同じ解説によると、a か an かは次の語の音で決まります。子音の音なら a、母音の音なら an です。例は a university degree と an hour です。
university は u で始まりますが、音は「ユー」なので a です。hour は h で始まりますが、h を読まずに「アワー」と始まるので an です。つづりの1文字目ではなく、声に出したときの最初の音を聞いてください。
⚠️ 使うときの注意
⚠️ 冠詞は、前後の話によって正解が変わります。1文だけを貼ると、AIは話の流れが分からないまま直します。a でも the でも正しい場面なのに、片方だけを正解と言うこともあります。前後の文も一緒に貼るようにしてください。
冠詞は、一度に全部を覚えようとすると続きません。まずは1本目のプロンプトで、自分の英作文の冠詞だけを見てもらってください。同じ理由で直された場所が2つあれば、それがあなたの次の練習です。
原田高志
よくある質問
a と the の違いを一言で言うと何ですか?
a は初めて話に出すものに、the は聞き手がどれのことか分かっているものに使います。前に一度出てきたものや、1つしかないものが the です。
hour に an を付けるのはなぜですか?
a と an は、つづりではなく最初の音で決まるからです。hour は h を読まずに母音の音で始まるので an を付けます。