やさしい英語で多読!【音声つき】

【やさしい英文de多読!】<13> Africa and the True Size of the World ~英文を楽しく&音声つきで読もう!~

原田英語マン
原田英語マン
このコーナーは、やさしい英文(CEFR-A2レベル~)で楽しく飽きずに多読できる仕掛けになっています。英語をたくさん読むことは、大学入試はもちろん、英語力アップに欠かせません。特に大学入学共通テストでは長文が多く出題され、速く正確に読む力が重要になります。そこで、1日3~5分で読める英語コンテンツを配信します!学校の行き帰りの短時間で、無理なく英語に触れられます。音声付きなのでリスニング力も鍛えられますよ。内容は、楽しい話題から大学入試によく出るテーマまで幅広くカバー。興味を持ちやすく、自然と英語に慣れていける仕組みです。毎日の積み重ねで、読むスピードも理解力もアップ!気軽に続けて、英語の力を伸ばしましょう!!

Africa and the True Size of the World

For many years, students have studied the world map using the Mercator projection. This map is easy for sailors because it shows straight lines for travel. But it makes some countries look much bigger or smaller than they really are. For example, Greenland looks almost the same size as Africa on the Mercator map. In truth, Africa is about 14 times larger!

Now, the African Union and many teachers want to change the map in schools. They say students should learn with maps that show the true size of countries. One example is the Equal Earth map. This map keeps the correct shapes and areas, so Africa, South America, and other regions appear closer to their real size.

Why is this important? Maps affect how people see the world. If Africa looks small, students may think it is less important. A more accurate map can help people understand global fairness and respect.

A new campaign called “Correct the Map” asks schools and governments to replace the Mercator map. Many people believe this change will help young people see the world more clearly and equally.

<音読用音声>


<Important Words>

★ projection : a way to draw the Earth on a flat map
★ sailor : a person who works on a ship
★ region : a large area of land
★ accurate : correct and true, not wrong
★ campaign : an organized action to reach a goal
★ fairness : the quality of being just and equal
★ respect : thinking someone or something is important

<日本語訳>アフリカと本当の世界の大きさ

長い間、生徒たちはメルカトル図法の世界地図で学んできました。この地図は、航海士にとっては便利です。直線で航路を示すことができるからです。しかし実際よりも国の大きさを大きく見せたり、小さく見せたりしてしまいます。例えば、メルカトル地図ではグリーンランドはアフリカとほぼ同じ大きさに見えますが、実際にはアフリカの方が約14倍も大きいのです。

今、アフリカ連合や多くの教師たちは、学校で使う地図を変えたいと考えています。子どもたちには、国々の本当の大きさを示す地図で学んでほしいのです。その一例がイコールアース地図です。この地図は形と面積を正しく保つため、アフリカや南アメリカなどが実際に近い大きさで描かれています。

なぜそれが大切なのでしょうか?地図は人々の世界の見方に影響します。もしアフリカが小さく見えたら、生徒たちはその重要性も小さいと考えてしまうかもしれません。より正確な地図は、公平さや尊重を理解する助けになります。

「Correct the Map」という新しいキャンペーンは、学校や政府にメルカトル地図を取り替えるよう求めています。多くの人々は、この変化が若者たちに世界をより正しく、平等に見る力を与えると信じています。

【原田英語コラム】世界地図はウソをついている?アフリカが小さく見える驚きの理由!

私たちが学校で見てきた「世界地図」。その多くは「メルカトル図法」という描き方で作られています。実はこれ、地球儀をそのまま平らに伸ばしたものではなく、航海用に便利な「特別なトリック」が使われているのです。

この図法の最大の問題は、大きさのバランスがめちゃくちゃになること。例えばグリーンランドとアフリカを比べてみてください。地図ではほぼ同じくらいに見えますが、実際にはアフリカの方がなんと約14倍も大きいのです!これはちょっとした「世界の錯覚」ですよね。

そんな中、アフリカ連合が中心となり「地図を正しく描き直そう」という動きが広がっています。「Equal Earth」という新しい地図では、国や大陸の大きさをより正確に表しているので、アフリカや南米がグッとリアルなサイズで見えるんです。

なぜこれが大事かというと、地図は私たちの「世界の見方」をつくるからです。もしアフリカが小さく描かれていたら、無意識のうちに「アフリカはあまり重要じゃない」と思ってしまうかもしれません。だからこそ、子どもたちが学ぶ地図を変えることは、「世界を平等に見る第一歩」なんです。

普段当たり前に信じている「地図」ですら、実は偏った目で世界を見せていた…。私たちの常識が大きな勘違いかもしれない、そう考えると地図を見る目もガラリと変わりますね。