部分的に支持🌍 世界の学習法
Translanguagingトランスランゲージング
母語と目標語を意図的に混用して学ぶ
うたい文句「両言語資源を活用」
“英語の授業は英語で”の逆を行く、ウェールズ発の考え方。
- 発祥
- ウェールズ(Cen Williams)
- 対象言語
- 汎用
- カテゴリ
- 教授法・メソッド
- ありえへん度
- ★★☆☆☆
⚖️判定の根拠 研究の結論
部分的に支持 =一部の要素・条件でだけ支持されているか、うたい文句が誇張ぎみです。
ウェールズの二言語教育から生まれた考え方で、母語と学ぶ言語をわざと両方使い、理解や表現を深めます。母語を足場にすると内容の理解が進んだ、という教室の報告はあります。ただ研究の多くは事例研究で、学ぶ言語の力がどれだけ伸びるかを比べた研究は限られます。母語を使う量のバランスも課題です。
🎓原田先生のガチ講義
👀 目から鱗ポイント
- もとはウェールズ語。Cen Williamsが、英語で読んでウェールズ語でまとめるなど、受け取る言語と発信する言語を変える授業を trawsieithu と呼びました。
- 当初は授業の“手法”でしたが、のちに二つの言語を話す人のことばの使い方全体をとらえる理論へと意味が広がりました。同じ言葉でも、論者によって指す範囲が違います。
- 英語で読んだ内容を日本語で話し合い、最後に英語でまとめる。日本の英語授業でおなじみのこの流れは、実はこの発想にかなり近いものです。
🙅 よくある誤解
「英語の授業で日本語を使うのは悪」は単純すぎます。問題は母語を使うことではなく、目的なく使って英語に触れる時間が減ることです。
💡 代わりにこうする(効く版)
- 母語を使う場面(理解・準備)と使わない場面(発表)を先に決める
- 英語で読んだ内容を日本語で説明し、また英語で言い直す
- 日本語メモから英語の要約を書く“言語の乗り換え”をする
今日やること短い英文記事を読んで日本語で3行に要約し、その3行を英語で言い直してみましょう。
📝 Translanguagingのやり方
- 学ぶ言語の文章を読み、母語で要点を話し合う
- 母語のメモをもとに、学ぶ言語でまとめる
- 受け取る言語と発信する言語を、わざと入れ替える
- 最後は学ぶ言語で発表や作文をする
🔬 Translanguaging、研究ではどうなの?
研究の多くは、教室でのやり取りを記録して読み解く事例研究です。母語を使って話し合いや内容の理解が進んだ例は、数多く報告されています。でも、比べるグループを置いて学ぶ言語の伸びを測った研究は、まだ多くありません。
🤔 なぜ信じられてきた?
母語を禁止しないので学習者の不安が少なく、難しい内容でも理解しやすいからです。二言語教育の現場から生まれ、教育研究でも大きな注目を集めています。
英語学習あるあるグループ活動、気づけば全員日本語で盛り上がっている。
原田先生のひとこと 先生の感想
“英語の授業は英語で”と“母語も活かそう”。英語教師はいつもこの綱引きの中にいます。
📎出典
🤔次の判定、どっちだと思う?
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最終確認日 2026-10-11/判定基準・出典
