部分的に支持🗾 日本の定番学習法
Shadowingシャドーイング
音声を聞きながら0.5秒遅れで復唱
うたい文句「発音・リスニング向上」
シャドーイングで伸びたのは、聞き取りが苦手な人のほうでした。
- 発祥
- 日本の通訳訓練/Alexander Arguelles
- 対象言語
- 汎用
- カテゴリ
- 日本の定番・発音・リスニング
- ありえへん度
- ★★☆☆☆
⚖️判定の根拠 研究の結論
部分的に支持 =一部の要素・条件でだけ支持されているか、うたい文句が誇張ぎみです。
音声を少し遅れて追いかけ、同じように声に出す練習です。日本の英語学習者を対象にしたHamada(2016)などの研究では、音を聞き取る力や、聞いて内容を理解する力の伸びが報告されています。ただし効果の出方は、学習者のレベルや教材の難しさで変わります。音声が難しすぎると、意味まで考える余裕がなくなります。発音や会話力全般への効果は、まだ限られた範囲でしか確かめられていません。
📚 根拠論文・メモ(1本)
- Hamada (2016) Shadowing: Who benefits and how? Uncovering a booming EFL teaching technique for listening comprehensionLanguage Teaching Researchdoi.org/10.1177/1362168815597504
🎓原田先生のガチ講義
👀 目から鱗ポイント
- 研究で効き目が目立つのは“上級者の仕上げ”より“音を拾う基礎固め”のほう。聞き取りに苦労している人ほど伸びしろがある練習です。
- 多言語話者のArguellesは、音だけで追う、訳を見ながら追う、原文を見ながら追う、と助けの量を段階的に変えるやり方を紹介しています。
- シャドーイングは聞く力のためだけではありません。新しい語や文の形を頭の中でリハーサルする練習にもなる、と門田(2019)は位置づけています。
🙅 よくある誤解
「シャドーイングをすれば話せるようになる」は言いすぎ。研究で伸びが報告されているのは、主に音の聞き取りと、聞いて理解する力です。
💡 代わりにこうする(効く版)
- 音声は、スクリプトなしでもほとんど意味がわかる易しさを選ぶ
- いきなり追いかけず、まず文字を見ながら声を重ねる段階を作る
- 言えなかった所を「知らない語」と「音のつながり」に分けて確認する
今日やること30秒ほどの音声を1つ選び、スクリプトで意味を確認してから3回シャドーイングしてみましょう。
📝 Shadowingのやり方
- まずスクリプトを読み、意味と知らない語を確認する
- スクリプトを見ながら、音声と同時に声を重ねて読む
- 慣れたら文字を見ずに、少し遅れて音声を追いかける
- 録音してお手本と聞き比べ、言えなかった所に印をつける
🔬 Shadowing、研究ではどうなの?
日本の国立大学の英語の授業で、43人にシャドーイングを続けてもらったHamada(2016)の研究があります。最初の聞き取りテストで下位と中位の2グループに分けて比べると、一つひとつの音の聞き取りはどちらも伸びました。ところが、内容を聞き取る問題の点が伸びたのは下位グループだけでした。1つの授業での研究で、話す力は調べていません。
🤔 なぜ信じられてきた?
通訳者の訓練法という“プロっぽさ”があり、口を動かすので「やった感」も強いからです。音声とスクリプトさえあれば、一人でどこでもできる手軽さも人気の理由です。
英語学習あるある口は追いつくのに、終わってから内容を聞かれると答えられない。
原田先生のひとこと 先生の感想
口だけ動いて意味が頭に入ってないなら、それはただのモノマネ。まずは意味がわかる音声で。
📎出典
🤔次の判定、どっちだと思う?
予想してからタップ。答えを見たら、そのまま次へ。
最終確認日 2026-10-11/判定基準・出典
