中高英語教師のための授業アイデア&最新情報ニュースレター

【中高英語教師のための授業アイデア&最新情報】 2026年2月23日(月)~原田先生の英語教育ニュースレター Vol.008 ~

ENGLISH TEACHER’S BRIEFING

📬 原田先生の英語教育ニュースレター

中高英語教師のための授業アイデア&最新情報

2026年2月23日(月)| Vol.008

⚡ TODAY’S HEADLINE

留学生43.5万人で「2033年目標」を8年前倒し達成 — 国立大学の入学定員制限も撤廃へ

出入国在留管理庁の発表によると、2025年6月時点で日本の留学生数が43万5,200人に到達し、政府が2033年までに掲げていた40万人目標を8年前倒しで達成しました。初めて来日した留学生も18万人と過去最高。さらに文科省は東北大学・筑波大学・広島大学など主要国立大学に対し、英語で授業を行うプログラムの入学定員上限の引き上げを認める方針を発表。留学生の増加は「英語で学べる環境の整備」が不可欠であることを意味します。中高の英語教育で育てた力が、大学そしてその先の世界につながる時代が本格的に到来しています。

🔗 参考:ICEF Monitor — Japan surpassed its foreign enrolment target of 400,000 in 2025(2026年2月19日)

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今日の帯活動アイデア(5分でできる!)

😀 “Emoji Story”(絵文字ストーリー)

対象:中学1年〜高校 | 時間:5分 | 準備:黒板またはスライドに絵文字3〜5個

▶ やり方:

① 黒板に絵文字を3〜5個並べる(例:🏫 → 🌧 → 🍕 → 😊)

② ペアで絵文字の順番に沿ったストーリーを英語で作る:“I went to school. It started raining. I ate pizza for lunch. I was happy!”

③ 2〜3ペアにクラスの前で発表してもらう

④ 同じ絵文字でも全然違うストーリーが出てきて盛り上がる!

💡 ポイント:視覚的な手がかりがあるので英語が苦手な生徒も参加しやすい。絵文字を増やせば難易度UP。接続詞(because, so, but, then)の使用を条件にすると論理的な文章力も鍛えられます。

🤔 “Would You Rather…?”(究極の選択ディベート)

対象:中学2年〜高校 | 時間:5分 | 準備:質問カードまたは黒板に提示

▶ やり方:

① 先生が質問を提示:“Would you rather be able to fly or be invisible?”

② 教室の左側=fly、右側=invisible に分かれて移動

③ 各グループから1人ずつ理由を発表:“I would rather be invisible because I could sneak into concerts for free!”

④ 相手グループへの反論も歓迎!ミニディベートに発展させても◎

💡 ポイント:仮定法(would rather / could)の自然な練習に最適。身体を動かすので眠い時間帯にもぴったり。お題を教科書の単元に合わせれば(”Would you rather live in the city or the countryside?”)内容連動型の帯活動になります。

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AI × 英語指導 最前線

🆕 注目ツール:Google Gemini for Education(BETT 2026大幅アップデート)

2026年2月のBETT教育テクノロジー展示会で発表されたGemini for Educationの最新機能が注目を集めています。世界1億7,000万人以上の教育関係者が利用するGoogle Workspaceに直接統合され、教師は追加ツール不要でAIを活用できます。

Audio Lessons機能:学年・トピック・学習目標を指定するとポッドキャスト形式の授業音声を自動生成
✅ Google Docs・Slides・Forms内でレッスン作成・クイズ生成が直接可能
✅ 教師がアップロードした教材からインタラクティブなスタディガイドを自動作成
✅ FERPA・COPPA準拠で生徒データはAI学習に使用されない安心設計

🎓 活用例:来週の授業テーマでAudio Lessonを生成し、リスニング教材として活用。生徒がすでに使っているGoogle環境内で完結するため導入ハードルが非常に低い!

🔗 参考:Educators Technology — Google Gemini for Education 詳細レビュー →

📖 ReadTheory — AI適応型リーディング練習プラットフォーム

世界1,800万人以上の生徒が利用する無料のリーディング練習ツール。AIが生徒の読解レベルを自動診断し、Lexileレベルに基づいた最適な難易度の英文を出題。回答するたびにAIがレベルを調整し、「簡単すぎず難しすぎない」教材を自動提供します。最新のAI Passage Builder機能では、教師がトピックとレベルを指定するだけで読解教材を2分以内に自動生成。Common Core準拠の進捗レポートで個別指導にも活用できます。基本機能はすべて無料

🔗 ReadTheory 公式サイトはこちら →

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英語教育ニュース FLASH

🇯🇵 JAPAN

ESAT-Jスピーキングテスト — 63%が0点の衝撃と全国展開への課題

東京都が2022年から実施している中学生向け英語スピーキングテスト「ESAT-J」。最新データではスピーキングセクションで中3の63.1%が0点という衝撃的な結果が報告されています。テスト環境(オープン教室での録音、日本語での指示文)への批判もある一方、British Councilが採点を担当し、都立高校入試への反映も始まっています。文科省は同様のスピーキング評価を全国に広げる方針で、「話す力」をどう測り、どう育てるかが今後の最大テーマです。

🔗 参考:Language Assessment Quarterly — ESAT-J批判の分析論文(2024年)

🇯🇵 JAPAN

国立大学の留学生定員上限撤廃 — 東北大・筑波大・広島大が先行

文科省は2026年度入試から、東北大学・筑波大学・広島大学の3校に対し、英語で授業を行うプログラムの留学生定員を従来よりも引き上げることを認めました。東北大と筑波大は学部の留学生比率を約20%に引き上げる目標を掲げています。また、2024年まで国立大学は留学生に国内学生の1.2倍までしか授業料を課せませんでしたが、この制限も撤廃。大学の「英語化」が加速する中、中高の英語教育への期待もさらに高まります。

🔗 参考:Times Higher Education — Japan eases cap on foreign student enrolment(2026年2月20日)

🌍 GLOBAL

AI教育利用、教師の60%が日常的に活用 — ただし研修を受けたのは半数以下

最新の調査によると、2024-2025年度に少なくとも1つのAIツールを使用した教師は約60%。主な用途はリサーチ、授業計画、教材作成、要約生成です。一方で、70%の教師が「AIは批判的思考力を弱める」と懸念し、AI研修を受けた教師は半数以下という課題も浮き彫りに。CDT(Center for Democracy & Technology)は「学校としてのAIガイドライン策定」と「教師・生徒向けAIリテラシー教育」の重要性を強調しています。

🔗 参考:Faculty Focus — Designing the 2026 Classroom: AI-Powered Education Trends(2026年1月)

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超絶使える!英語学習ツール

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Gamma AI

AIがプレゼン・ウェブページ・ドキュメントを自動生成。トピックを入力するだけで美しいスライド教材が完成。生徒のプレゼン指導にも最適。

公式サイトを見る →

🎲

Wordwall

クイズ・マッチング・アナグラム等18種類以上のインタラクティブ教材を瞬時に作成。テンプレートを切り替えるだけで同じ内容を別形式で復習可能。

公式サイトを見る →

🎵

LyricsTraining

洋楽のMVを見ながら歌詞を穴埋め。難易度4段階で初心者から上級者まで対応。リスニング力+語彙力が音楽で楽しく身につく。

公式サイトを見る →

📹

Fluentize

YouTube動画を選ぶだけで語彙問題・内容理解・ディスカッション質問が自動生成。実際の動画素材で「生きた英語」を学べるツール。

公式サイトを見る →

🌎

世界の英語授業から学ぶ

🇸🇪 スウェーデン式:「メディア浸漬」で英語を生活の一部にする

EF英語能力指数で常にトップ5に入るスウェーデン。1960年代に「国民をスウェーデン語と英語のバイリンガルにする」という国家目標を掲げ、教育改革を実施。カリキュラムの特徴は「口頭コミュニケーション」と「実践的な英語使用」の重視。さらに、TV番組や映画を吹き替えではなく字幕で放映する文化があり、国民は日常生活の中で大量の英語に触れています。学校では低学年から「楽しさ重視」で英語を導入し、高学年で徐々にアカデミックな要素を加える段階的アプローチをとっています。

🔑 明日から使えるテクニック

スウェーデン式の「メディア浸漬」を教室で再現しましょう。週1回の帯活動で英語のYouTubeクリップ(1〜2分)を字幕つきで見せ、”What did you notice?” “What new word did you hear?” と問いかける。ポイントは「テストのための英語」ではなく「面白いから見る英語」という体験を作ること。生徒が好きなYouTuberやトピックの動画を選ばせるとさらに効果的です。

TODAY’S QUOTE FOR TEACHERS

“Education is not preparation for life; education is life itself.”

「教育は人生の準備ではない。教育そのものが人生である。」

— ジョン・デューイ(John Dewey)|哲学者・教育学者

💡今日の1分ティップス

質問を投げたとき、手を挙げるのはいつも同じ数人…という経験はありませんか? “Think-Pair-Share”を試しましょう。① まず30秒間1人で考える(Think)、② 隣の人と30秒で共有(Pair)、③ その後全体で発表(Share)。ペアで話した後なので「自信」と「言葉」が準備できた状態で発表でき、発言する生徒が劇的に増えます。英語での発言に抵抗がある生徒も「隣の人にだけ」なら安心して話せるのがミソです。

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haradaeigo.com

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