中高英語教師のための授業アイデア&最新情報ニュースレター

【中高英語教師のための授業アイデア&最新情報】 2026年2月21日(土)~原田先生の英語教育ニュースレター Vol.006 ~

ENGLISH TEACHER’S BRIEFING

📬 原田先生の英語教育ニュースレター

中高英語教師のための授業アイデア&最新情報

2026年2月21日(土)| Vol.006

⚡ TODAY’S HEADLINE

英検1級「要約問題0点」が大量続出 — TOEIC満点講師すら0点の衝撃

2月16日の英検1級一次試験合否発表後、SNS上で「要約問題が0点だった」という報告が続出し、英語教育界に衝撃が走っています。TOEIC990点の英語講師が英作文で満点を取りながら要約のみ0点、帰国子女でも0点など、英語力では説明がつかない事態に。原因は2025年度からの語数指定の厳格化とみられ、指定範囲(1級なら90〜110語)から外れた答案が内容に関係なく全観点0点として処理された可能性があります。英検協会は「不備はない」と否定していますが、「測りたい力を本当に測れているのか」という試験の妥当性を問う声が高まっています。私たち英語教師にとっても、要約スキルの指導法と語数管理の重要性を再確認する機会です。

🔗 参考:J-CASTニュース(Yahoo!ニュース)— 英検1級一次試験で「英文要約」0点…Xで報告相次ぐ(2026年2月17日)

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今日の帯活動アイデア(5分でできる!)

🔥 “Hot Seat”(ホットシート)

対象:中学2年〜高校 | 時間:5分 | 準備:単語カードまたは画像

▶ やり方:

① 1人が前に出て黒板に背を向けて座る(=Hot Seat)

② 先生が黒板に英単語を書く(例:“earthquake”

③ クラスメートが英語だけで説明する:“The ground shakes. Buildings can fall down. It’s a natural disaster.”

④ Hot Seatの人が正解を当てる!チーム対抗で制限時間を設けるとさらに白熱

💡 ポイント:「英語で英語を説明する力」=パラフレーズ力を自然に鍛えられます。今回の英検要約問題でも求められた「自分の言葉で言い換える力」のトレーニングに直結!

📝 “Dictogloss”(ディクトグロス)

対象:中学3年〜高校 | 時間:5分 | 準備:短い英文1つ(3〜4文)

▶ やり方:

① 先生がナチュラルスピードで短い英文を2回読む

② 生徒はキーワードだけメモする(全文は書き取れない速さがポイント)

③ ペアでメモを見せ合い、協力して元の文を再構成する

④ クラスで共有し、元の文と比較。「意味が同じなら正解!」

💡 ポイント:リスニング+ライティング+文法力を同時に鍛える「4技能統合型」活動。ディクテーションと違い、一言一句正確でなくても「意味を保つ」ことが目標なので、要約力の基礎トレーニングにもなります。

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AI × 英語指導 最前線

🆕 注目ツール:Pear Deck Learning

授業の「計画→実施→評価」を1つのプラットフォームで完結できるAIツール。Pear Start機能では、トピックや学習基準を入力するだけで、インタラクティブなスライド・練習問題・評価テストを含む「レッスンパッケージ」が1分以内で自動生成されます。

✅ Google Slides・PowerPointと連携
✅ 読解レベル別に自動で差別化教材を生成
✅ リアルタイムで生徒の理解度を可視化(Instant Insights)
✅ 40種以上のAIツールライブラリ(翻訳、クイズ、Exit Ticket等)

🎓 活用例:英検の要約問題対策として、様々なトピックの短い英文とパラフレーズ練習をPear Deckで即座に作成→授業でインタラクティブに実施!

🔗 Pear Deck Learning 公式サイトはこちら →

🎙 Snorkl — AIが生徒のスピーキングを自動評価

生徒が口頭で回答を録音すると、AIが内容・発音・文法を分析してフィードバックを返すツール。教師は質問を設定するだけで、個別のスピーキング評価がスケーラブルに実施可能。録音データは教師のダッシュボードに集約され、クラス全体の傾向も把握できます。英語の「話す力」を帯活動で毎日少しずつ鍛え、データで成長を可視化したい先生におすすめ。

🔗 Snorkl 公式サイトはこちら →

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英語教育ニュース FLASH

🇯🇵 JAPAN — 留学生

日本の留学生数43.5万人、「2033年40万人目標」を8年前倒しで達成

入管庁の発表によると、2025年6月時点で日本に在籍する留学生は43万5,200人に達し、前年比8.2%増と過去最高を記録。政府が2033年までに目標としていた40万人をすでに大幅に超えました。初入国の留学生は18万人と過去最多。大学では英語で学位を取得できるプログラム(ETP)の拡充が加速しており、中高の英語教育にも「大学での英語使用」を見据えた指導がますます重要になっています。

🔗 参考:ICEF Monitor — Japan surpassed its foreign enrolment target of 400,000 in 2025(2026年2月20日)

🇯🇵 JAPAN — 試験問題

英検「要約0点」問題の深層 — 語数指定の「目安」から「厳格化」への転換

英検1級の要約問題0点続出の背景には、2025年度からの語数表記の変更があります。従来の「語数の目安」から「指定語数」へと変わり、範囲外の答案は全観点0点として処理された可能性が指摘されています。IELTS・TOEFL・ケンブリッジ英検では語数不足でも0点にはならないため、「日本独自の厳しさ」と批判する声も。中高での英検指導にも影響大 — 要約問題では「内容の正確さ」だけでなく「語数管理力」の指導が不可欠になりました。

🔗 参考:原田英語.com — 英検1級「要約0点」の衝撃(2026年2月17日)

🌍 GLOBAL — 台湾

台湾「バイリンガル2030」— 3.6億ドル投じた国家規模の英語教育改革

台湾政府は「2030年までにバイリンガル国家を実現する」という野心的な政策を推進中。2021〜2024年に計3.6億ドル(約540億円)を投入し、K-12から高等教育まで英語教育を抜本的に強化しています。4つの「旗艦大学」と41の「重点学部」を指定し、2030年までに大学2年生・修士1年生の50%が半分以上の単位を英語で取得することを目標に。ただし「英語だけ重視すれば良いのか」「地方と都市の格差は?」という議論も。日本と同じアジア圏の課題を共有する台湾の挑戦から学べることは多いです。

🔗 参考:Taiwan Ministry of Education — Bilingual 2030

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超絶使える!英語学習ツール

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Padlet

オンライン掲示板ツール。生徒が英語で意見・画像・リンクを投稿。ディスカッションの可視化やブレインストーミングに最適。

公式サイトを見る →

📓

Seesaw

デジタルポートフォリオアプリ。生徒が音声録音・写真・動画で学習成果を記録。スピーキング課題の提出にも活用可能。

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🎮

Quizizz

ゲーミフィケーション型クイズ。自分のペースで回答可能な「宿題モード」が便利。AI問題自動生成機能も搭載。

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🎤

Otter.ai

AIリアルタイム文字起こし。授業中の英語スピーチを自動テキスト化。生徒の発話量の可視化やフィードバックに。

公式サイトを見る →

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世界の英語授業から学ぶ

🇹🇼 台湾式:「バイリンガル2030」と教科横断型CLIL

台湾は日本と同じく、英語が日常的に使われない環境(EFL: English as a Foreign Language)でありながら、国を挙げてバイリンガル化に挑んでいます。特徴的なのは「英語の授業」だけでなく、理科・社会・体育などを英語で教えるCLIL(内容言語統合型学習)を小学校から導入している点。また、デジタル教材とオンライン外国人教師を活用し、地方の学校にも英語環境を広げる施策を展開しています。

🔑 明日から使えるテクニック

台湾のCLILから学べる「ミニCLIL」の実践。例えば、理科で学んだ「光合成」を英語の授業で取り上げ、“Plants use sunlight to make food. This is called photosynthesis.” のような簡単な英文で説明させる。教科の知識を英語でアウトプットする経験が、「英語を使う理由」を生徒に実感させます。

TODAY’S QUOTE FOR TEACHERS

“Education does not change the world.
Education changes people.
People change the world.”

— Paulo Freire(パウロ・フレイレ)

「教育が世界を変えるのではない。
教育が人を変え、人が世界を変えるのだ。」

— ブラジルの教育思想家。『被抑圧者の教育学』の著者。

💡今日の1分ティップス

「スキャフォールディング(足場かけ)」を意識していますか? 最初は穴埋め、次にキーワード提示、最後は白紙から——と段階的に支援を外すことで、生徒の自立的な英語使用を促せます。例えば要約練習なら、①重要文に下線付き②キーワード一覧のみ③何もなし、の3段階で同じ活動をレベルアップ。「できた!」の体験が自信につながります。

📬 原田先生のニュースレター Vol.006

haradaeigo.com

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