やさしい英語で多読!【音声つき】

【やさしい英文de多読!】<1>Why Japanese Names Can Sound Strange in English ~英文を楽しく&音声つきで読もう!~

原田英語マン
原田英語マン
このコーナーは、やさしい英文(CEFR-A2レベル~)で楽しく飽きずに多読できる仕掛けになっています。英語をたくさん読むことは、大学入試はもちろん、英語力アップに欠かせません。特に大学入学共通テストでは長文が多く出題され、速く正確に読む力が重要になります。そこで、1日3~5分で読める英語コンテンツを配信します!学校の行き帰りの短時間で、無理なく英語に触れられます。音声付きなのでリスニング力も鍛えられますよ。内容は、楽しい話題から大学入試によく出るテーマまで幅広くカバー。興味を持ちやすく、自然と英語に慣れていける仕組みです。毎日の積み重ねで、読むスピードも理解力もアップ!気軽に続けて、英語の力を伸ばしましょう!!

【1】Why Japanese Names Can Sound Strange in English

Some Japanese product and school names sound very strange or funny to people from other countries. For example, “Calpis” is a famous drink in Japan. But in English, “Calpis” sounds like “cow piss,” which means “the pee of a cow.” Because of this, the company uses the name “Calpico” outside Japan.

Another example is “Pocari Sweat.” In English, “sweat” means the water from your body when you are hot. So, many foreigners are shocked and say, “Why is there sweat in my drink?” But in Japan, these names are normal.

A very strong example is “Kinki University.” In Japanese, “Kinki” is the name of a region. But in English, “kinky” means something sexual or about strange adult love. So, when foreigners hear “Kinki University,” they laugh or feel very surprised. Because of this, the university changed its English name to “Kindai University” in 2016.

Japanese people often do not notice these problems. It is important to check how names sound in other languages. Otherwise, they can make people laugh for the wrong reasons.

<音読用音声>


<Important Words>

★ pee : the yellow water from your body

★ shocked : very surprised, sometimes in a bad way

★ sexual : about love or the body

★ region : an area or part of a country

★ company : a business that sells products

★ notice : to see or understand something

★ otherwise : if not, or else

★ reason : why something happens

カルピコ?カルピスちゃうん?? | GANREF

<日本語訳>

なぜ日本の名前は英語で変に聞こえるのか

日本の商品名や学校名の中には、外国の人にとても変でおかしく聞こえるものがあります。たとえば「カルピス」は日本で有名な飲み物ですが、英語では「カルピス」が「カウ・ピス(牛のおしっこ)」に聞こえてしまいます。そのため、海外では「カルピコ」という名前を使っています。

また「ポカリスエット」もそうです。英語で「スエット」は体から出る汗という意味なので、多くの外国人は「なんで飲み物に汗?」とショックを受けます。でも、日本ではこれらの名前は普通です。

もっと強い例は「近畿大学」です。日本語で「近畿」は地域の名前ですが、英語で「kinky」は性的な意味や変わった大人の愛のことを指します。そのため、外国の人は「Kinki University」と聞くと笑ったりとても驚いたりします。こうした理由から、大学は2016年に英語名を「Kindai University」に変えました。

日本人はこうした問題に気づかないことが多いです。他の言語でどう聞こえるかをチェックすることが大切です。そうしないと、間違った理由で笑われてしまうことがあります。 

【原田英語コラム】日本語の商品名や地名が外国語で意外な誤解を生むケース

日本語の商品名や地名が、外国語、特に英語圏で誤解や笑いの種になってしまう例は、カルピスやポカリスエット、近畿大学以外にも実はたくさん存在します。

例えば、日本の有名なお菓子ブランド「コロン(Collon)」。日本ではサクッとした生地にクリームが入ったお菓子として親しまれていますが、英語の「Colon」は「大腸」を意味します。そのため、英語圏の人々は初めてその商品名を耳にすると、一瞬戸惑ったり、奇妙に感じたりしてしまいます。

また、北海道の観光地として有名な「オタル(小樽)」も、英語圏の人々には「Otter(カワウソ)」や「Odor(臭い)」と似た発音に聞こえることがあり、実際に「臭い街?」と勘違いされてしまったという話もあります。

さらに、昔から外国人観光客に人気のある地域「浅草(Asakusa)」も、英語圏の人にとっては「a sucker(騙されやすい人、間抜け)」という表現に聞こえる場合があり、ユーモラスな誤解を生むことがあります。

人名にも注意が必要です。例えば、「カオリ(Kaori)」は英語圏の人には「Coyote(コヨーテ)」という野生動物の名前に聞こえてしまうことがあります。他にも「ユウダイ(Yudai)」という名前が英語で「You die(あなたは死ぬ)」に聞こえてしまい、非常に驚かれることもあります。また、名字の「フカヤ(Fukaya)」は英語で「Fuck a ya」と聞こえ、卑猥な意味を連想されることがあり、「フクドメ(Fukudome)」も「Fuck dome」と誤解されてしまうことがあります。

こうした誤解を防ぐためには、新たに名前を付ける際、もしくは海外向けに商品を展開する際に、ネイティブスピーカーや現地の言語専門家に事前にチェックしてもらうことが重要です。文化の壁を超えた円滑なコミュニケーションを実現するためにも、慎重なネーミング戦略が欠かせません。