立教大学文学部 第5問 徹底攻略!
空所補充問題で高得点を取るための解法・テクニック・勉強法
はじめに
立教大学文学部の英語入試、特に第5問の空所補充問題は、多くの受験生が苦手とするポイントの一つです。しかし、適切な対策と効果的な勉強法を実践すれば、確実に得点源にすることができます。本記事では、過去4年間の出題傾向を徹底的に分析し、問題の解き方、高得点を取るためのテクニック、そして今日から実践できる具体的な勉強法を詳しく解説します!
立教大学文学部 第5問とは?出題傾向と特徴
立教大学文学部第5問は、長文読解の中に設けられた空所を、文脈に合致する適切な1語で補充する形式の設問です。毎年、異なるテーマの英文が出題されますが、問われる英語力には共通の傾向が見られます。
過去4年間の出題テーマに見る多様性
過去4年間(2022年〜2025年)の出題テーマは以下の通りです。
2025年: ナイル川の失われた支流とピラミッド建設の謎
2024年: 水資源の重要性と水質汚染問題
2023年: ソーシャルディスタンスと隔離の歴史的・宗教的背景
2022年: ジョン・キーツの詩「秋に寄せて」と自然との共生
これらのテーマは多岐にわたりますが、いずれも社会性や学術性の高い内容であり、幅広い知識と教養が求められることがわかります。
設問形式の共通性:問われるのは「1語」の正確性
各年度とも、5つの空所(1)〜(5)にそれぞれ最も適当な1語を補う形式で統一されています。解答は1語に限定されており、文法的な正確さ、語彙の適切さ、そして文脈理解の深さが問われます。
高得点に繋がる!空所補充問題の解法とテクニック
このタイプの問題を解くためには、以下の3つのスキルが不可欠です。
文法力: 空所の前後関係から、どのような品詞(名詞、動詞、形容詞、副詞、前置詞など)が入るべきかを正確に判断する力。
語彙力: 英文全体の意味を理解し、文脈に最も適した語句を選択する豊富な語彙知識。
読解力: 長文全体の論旨や筆者の意図を正確に把握し、空所を含む文だけでなく、段落全体、さらには文章全体の流れを理解する力。
1. 文脈判断の徹底:空所の前後から「何を問われているか」を見抜く
空所補充問題の最も重要なポイントは、文脈判断です。空所を含む一文だけでなく、その前後の文、さらには段落全体を読み込み、どのような情報が不足しているのか、どのような意味合いの語句が入るべきかを推測します。
例: 2025年 (1) の問題では、「Scientists have discovered a long-buried branch of ( 1 ) Nile that once flowed alongside more than 30 pyramids in Egypt…」という文があります。Nile(ナイル川)は固有名詞であり、特定の川を指すため、冠詞のtheが適切です。このように、固有名詞や唯一無二のものを指す場合には定冠詞が用いられます。
2. 品詞の特定と文法構造の理解:文の骨格を捉える
空所の前後から、どのような品詞が入るべきかを判断します。動詞、名詞、形容詞、副詞、前置詞など、文法的な役割を理解することが重要です。
例: 2025年 (2) の問題では、「The existence of the ( 2 ) would explain why the 31 pyramids were built in a chain along a now inhospitable desert strip…」という文があります。ここではtheとwould explainの間に位置し、existenceの対象となる名詞が入ることが推測されます。文脈から、ナイル川の「支流」または「川」の存在がピラミッド建設の謎を解明するという内容であるため、riverが適切です。
3. 語彙の正確な選択:類義語・多義語の罠を避ける
文脈に最も適した語彙を選択する能力が求められます。類義語や多義語の中から、その文脈で最も自然で正確な意味を持つ語を選ぶ必要があります。
例: 2025年 (3) の問題では、「”But ( 3 ) was certain of the location, the shape, the size, or proximity of this mega waterway to the actual pyramids site,” said the lead study author, Eman Ghoneim…」という文があります。ここでは「誰もその場所、形、大きさ、または実際のピラミッド遺跡への近さを確信していなかった」という意味合いになります。was certainという動詞の前に主語として「誰も~ない」という意味を表す語が入るため、nobodyが適切です。
4. 接続詞・前置詞の適切な使用:論理的なつながりを意識する
文と文、句と句の関係性を示す接続詞や前置詞の知識も重要です。これらが適切に用いられることで、文章全体の論理的なつながりが明確になります。
例: 2025年 (4) の問題では、「Surveys in the field and cores of sediment from the site confirmed the presence of the river, ( 4 ) to the study in the journal Communications Earth & Environment.」という文があります。ここでは「その研究によると」という意味合いになります。研究や報告書などを引用する際に用いられる表現として、accordingが適切です。according to ~で「~によると」という意味になります。
5. 動詞の適切な形とコロケーション:自然な英語表現を身につける
動詞は文の骨格をなすため、時制、態、そして主語との一致に注意が必要です。また、特定の動詞と結びつきやすい名詞や副詞(コロケーション)の知識も役立ちます。
例: 2025年 (5) の問題では、「This indicates that the river ( 5 ) “a key role in the transportation of the enormous building materials and workmen needed for the pyramid’s construction,” she added.」という文があります。ここでは「川が重要な役割を果たした」という意味合いになります。「役割を果たす」という表現はplay a roleとなるため、過去形であるplayedが適切です。
2024年問題の分析
(1) 文頭の副詞句: 「( 1 ) far the greater part …」では、farを伴い「はるかに」を意味するByが適切です(By far)。
(2) 理由を示す接続詞・前置詞: 「…not usable … ( 2 ) of its heavy load of sea salts…」では、「~が原因で」を意味するbecauseが適切です(because of)。
(3) 抽象名詞の選択: 「In an ( 3 ) when human beings have forgotten…」では、「時代」を表すageが適切です。
(4) 動詞と前置詞のコロケーション: 「…the whole to which it ( 4 )」では、「~に属する」を意味するbelongsが適切です(belong to)。
(5) 存在を示す構文: 「…within the groups of chemicals themselves ( 5 ) are sinister…」では、存在を示す構文のthereが適切です(There are)。
2023年問題の分析
(1) 動詞の選択と目的語: 「…to ( 1 ) themselves and others against dangers…」では、「保護する」を意味するprotectが適切です。
(2) 出所・起源を示す前置詞: 「The word quarantine comes ( 2 ) the Latin word…」では、「~に由来する」を意味するfromが適切です(come from)。
(3) 時を表す接続詞: 「( 3 ) the word began to be used in English…」では、時を表すWhenが適切です。
(4) 関係代名詞の選択: 「…with small windows through ( 4 ) they could see…」では、前置詞throughの目的語となる関係代名詞whichが適切です。
(5) 形容詞の選択とコロケーション: 「…we keep ourselves physically ( 5 )…」では、「離れて」を意味するapartが適切です(keep apart)。
2022年問題の分析
(1) 慣用表現の理解: 「…we have no ( 1 ) but to live with the weather.」では、「~するしかない」という慣用表現のchoiceが適切です(have no choice but to)。
(2) 理由を示す前置詞句: 「…in nearly every country in Europe ( 2 ) to the dust…」では、「~が原因で」を意味するdueが適切です(due to)。
(3) 動詞と前置詞のコロケーション: 「Keats, who was suffering ( 3 ) lung disease…」では、「~に苦しむ」を意味するfromが適切です(suffer from)。
(4) 名詞と前置詞のコロケーション: 「…which provides insights ( 4 ) the basic laws…」では、「~に関する洞察」を意味するintoが適切です(insights into)。
(5) 句動詞の理解: 「Bate ( 5 ) out that “To Autumn” is different…」では、「指摘する」を意味するpointsが適切です(point out)。
今日から実践!立教大学文学部 第5問 突破のための勉強法
1. 徹底した文法・語彙の基礎固め:土台を盤石にする
空所補充問題は、英文の構造を正確に理解し、適切な語句を選択する能力が問われます。そのためには、高校レベルの英文法を完璧にマスターし、単語帳や熟語帳を用いた語彙力強化が不可欠です。特に、多義語や類義語、そして動詞と前置詞のコロケーション(例: suffer from, belong to)は重点的に学習しましょう。過去問で出てきた未知の単語や表現は、その都度ノートにまとめ、例文と共に覚える習慣をつけることが重要です。
2. 精読による読解力向上:英文の構造を深く理解する
長文全体の論旨を正確に把握するためには、精読の練習が欠かせません。一文一文の構造を分析し、主語、動詞、目的語、補語などを明確にしながら読み進めることで、英文の正確な意味を掴むことができます。特に、接続詞や指示語が何を指しているのかを意識しながら読むことで、文章全体の論理的なつながりを理解する力が養われます。
3. 過去問演習と徹底的な復習:実践と改善のサイクルを回す
立教大学文学部第5問の対策として最も効果的なのは、やはり過去問演習です。時間を計って本番さながらに問題を解き、解答後には必ず徹底的な復習を行いましょう。正解した問題についても、なぜその答えが正解なのか、他の選択肢がなぜ不正解なのかを論理的に説明できるようにすることが重要です。不正解だった問題については、どのスキル(文法、語彙、読解)が不足していたのかを分析し、今後の学習に活かしましょう。
4. 音読による英語感覚の養成:英語を「体得」する
精読した英文を音読することで、英語の語順やリズムに慣れ、自然な英語感覚を養うことができます。音読は、リーディングスピードの向上だけでなく、リスニング力の向上にも繋がります。意味を意識しながら、感情を込めて音読することで、英文の内容がより深く記憶に定着します。
5. 幅広いテーマの英文に触れる:背景知識を広げ、読解の幅を広げる
立教大学文学部第5問の出題テーマは多岐にわたります。日頃から新聞の社説やニュース記事、学術論文の要約など、様々なジャンルの英文に触れることで、背景知識を広げ、未知のテーマの英文にも対応できる力を養いましょう。興味のある分野から読み始めることで、学習のモチベーションを維持しやすくなります。
まとめ
立教大学文学部第5問の空所補充問題は、総合的な英語力が問われる良問です。本記事で解説した解法テクニックと勉強法を参考に、日々の学習に取り組んでみてください。地道な努力を続けることで、必ずや合格への道が開かれるはずです。皆さんの健闘を心から応援しています!
継続は力なり。頑張ってください!