バズりニュースで英語学習【音声つき】

広陵高校、野球部内の暴力事案を認めつつ甲子園出場を継続★ 20250807 ~SNSでバズってるニュースを2分でサクッと英語で学ぼう!~

Koryo High School to Compete in Koshien Amidst Bullying Scandal

Koryo High School, a baseball powerhouse, will proceed with its appearance in the national Koshien tournament despite a bullying scandal within its team. The school admitted that in January, four senior members assaulted a first-year student, who later transferred. While the Japan High School Baseball Federation issued a stern warning, it has allowed the school to compete, sparking public criticism and debate over the handling of the incident.


日本語訳

広陵高校、いじめ問題の渦中で甲子園出場へ

野球の名門である広陵高校が、部内でのいじめ問題にもかかわらず、全国高校野球選手権大会(甲子園)への出場を継続します。 同校は今年1月、上級生部員4人が1年生部員に暴行を加え、その生徒が後に転校したことを認めました。 日本高等学校野球連盟は厳重注意処分としましたが、大会への出場は認めたため、この問題への対応を巡り世間の批判や議論を呼んでいます。

単語・熟語チェック

  • compete : 競争する、出場する
  • amidst : ~の真っ只中に、~の渦中で
  • scandal : スキャンダル、不祥事
  • powerhouse : 強豪、有力校
  • proceed with : ~を続行する、進める
  • assault : 暴行する
  • transfer : 転校する
  • stern warning : 厳重注意
  • spark : ~を引き起こす、誘発する
  • criticism : 批判

単語解説

  • amidst: “in the middle of” と同様の意味で、困難な状況や混乱の中で何かが起こることを示す際に使われます。例: The country is moving forward amidst political turmoil.(その国は政治的混乱の真っ只中で前進している。)
  • powerhouse: もともとは「発電所」を意味しますが、比喩的にスポーツやビジネスなどで非常に強力な組織やチームを指します。例: The team has become a powerhouse in the league.(そのチームはリーグの強豪となった。)
  • assault: 身体的な攻撃を指す法律用語でもあります。例: He was charged with assault.(彼は暴行罪で起訴された。)
  • stern warning: “stern”は「厳格な」という意味で、公式かつ深刻な警告であることを強調します。例: The judge gave the defendant a stern warning.(裁判官は被告に厳重な警告を与えた。)
  • spark: 小さな火花が大きな火事を引き起こすように、何かが議論や対立のきっかけとなる様子を表します。例: The comment sparked a heated debate online.(そのコメントはネット上で激しい議論を巻き起こした。)

原ちゃんチェック

今回の広陵高校の事案は、日本の高校野球界に根強く残る指導と称した暴力やいじめの問題を改めて浮き彫りにしました。 過去にもPL学園をはじめとする名門校で同様の暴力事件が報告されており、指導者の黙認や、勝利至上主義が背景にあると指摘されています。

SNSで情報が拡散されたことで学校側も事実を認めざるを得なくなりましたが、日本高野連の「厳重注意」という処分と大会出場を認める判断には、多くの野球ファンや国民から疑問の声が上がっています。 被害者が転校という形で野球を続ける夢を絶たれた一方で、加害者が甲子園という晴れの舞台に立つことへの違和感は拭えません。

この問題を単なる一校の不祥事として終わらせるのではなく、高校野球全体の体質改善、そして何よりも生徒たちの人権を守るための仕組み作りを、高野連、学校、指導者が一体となって真剣に考えるべき時期に来ていると言えるでしょう。

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