「~を英語で言うと?」独特なニュアンスや最新の日本語を英語に直そう!

【もう迷わない】褒められた時の英語、「いえいえ、そんな…」はこう言う!ネイティブ流・感じのいい謙遜フレーズ集

海外の友人や同僚から褒められた時、「いえいえ、そんなことないです!」と日本語と同じ感覚で謙遜したつもりが、相手を困惑させてしまった経験はありませんか。良かれと思って言った謙遜が、相手の言葉を真っ向から否定する失礼な態度と受け取られかねないのが、英語コミュニケーションの難しいところです。

実は、英語にも相手を立てつつ、自分を卑下しすぎない「感じのいい謙遜」の表現はたくさんあります。大切なのは、まず相手の好意に感謝を示すこと。その上で、状況に合わせた一言を添えるだけで、あなたの印象は格段に良くなります。

なぜ、日本の謙遜は伝わりにくいのか。そして、スマートな大人はどんなフレーズを選んでいるのか?今日から使える鉄板フレーズを徹底解説します。

✅ 英語で「感じのいい謙遜」をするための核心

この問題の本質を理解するための重要ポイントを整理します。

  • まずは「Thank you」が絶対ルール:相手の褒め言葉を否定する前に、まずは「ありがとう」と受け止めるのが基本マナーです。これにより、相手への敬意を示すことができます。
  • ポジティブな言葉で謙遜する:「あなたって親切ですね」「そう言ってもらえて光栄です」のように、感謝や喜びを表現するフレーズが、洗練された大人の謙遜として機能します。
  • 相手を立てる一言を添える:「あなたのような方にそう言われると、本当に嬉しいです」という表現は、相手への尊敬の念も伝えられるため、特にビジネスシーンや目上の方に対して有効です。
  • 努力を褒められた時の返し方:「まだまだ勉強中です」といった表現は、自分の能力を認めつつも、おごらない姿勢を示すことができ、好印象を与えます。
  • やってはいけないNG謙遜:「No, no, no.」や「My English is terrible.」のような完全否定や過度な自己卑下は、相手の意見を否定するだけでなく、会話の雰囲気を悪くする可能性があるので避けるべきです。

これらのポイントを押さえるだけで、あなたの英語コミュニケーションはよりスムーズで、温かいものに変わるはずです。

基本のキは「まず感謝」―否定から入らない英語の作法

日本語の「いえいえ」という感覚で、いきなり “No, no.” と言ってしまうのは、英語圏では最も避けたい対応の一つです。これは、相手がせっかく見つけてくれたあなたの長所や、かけてくれた温かい言葉を「あなたは間違っている」と否定する行為に他なりません。相手は「せっかく褒めたのに…」と気まずい思いをしてしまうでしょう。

そこで、どんな褒め言葉に対しても、まず口にすべきなのが “Thank you.” です。シンプルですが、これが相手の好意をきちんと受け止めたというサインになります。この一言があるだけで、その後の謙遜の言葉が「相手への配慮」として正しく伝わるのです。まず感謝、これが世界標準のコミュニケーション作法です。

これさえ押さえれば完璧!シーン別・鉄板の謙遜フレーズ

“Thank you.” の後に続けることで、より「いえいえ、そんな…」のニュアンスが伝わる、感じのいいフレーズをご紹介します。

① 丁寧で使いやすい万能フレーズ
“That’s very kind of you to say.” (そう言ってくださり、本当にありがとうございます)
直訳すると「そう言うあなたはとても親切です」となり、相手の優しさに感謝する形で謙遜する、非常に丁寧で好感度の高い表現です。ビジネスでもプライベートでも、どんな場面でも安心して使えます。“You’re too kind.” (親切すぎます / 恐縮です) も同様のニュアンスで使えます。

② 「お世辞でも嬉しい」を伝えるフレーズ
“I’m flattered.” (光栄です / お世辞でも嬉しいです)
“flatter” は「お世辞を言う」という意味ですが、このフレーズは「お世辞だとしても、そう言ってもらえて嬉しいです」という、少しへりくだったニュアンスを含む便利な表現です。相手の言葉を素直に喜ぶ気持ちが伝わります。

③ 相手を立てたい時の最上級フレーズ
“That means a lot coming from you.” (あなたにそう言っていただけると、本当に意味があります)
尊敬する上司や憧れの相手から褒められた時に使いたい、最上級の謙遜表現です。あなたの言葉だからこそ価値がある、という気持ちを伝えることで、相手への深い敬意を示すことができます。これ言われたら、誰だって嬉しくなるはずです。

<まとめ>感謝の心で、世界とつながるコミュニケーションを

褒められた時にどう返すかは、その人の品性やコミュニケーション能力が表れる瞬間です。日本の「謙遜の美徳」は素晴らしい文化ですが、その表現方法を英語に直訳すると、思わぬ誤解を生むことがあります。

大切なのは、まず相手の好意に「Thank you」と感謝し、その上で「You’re too kind.」や「I’m flattered.」といったポジティブな一言を添えること。この小さな習慣が、あなたと相手との間に温かい信頼関係を築く第一歩となります。

過度な自己卑下ではなく、感謝と喜びで応える。それが、世界中の人々と心を通わせる、スマートで感じのいい大人のコミュニケーション術です。今日からぜひ、試してみてください。