ミスター原田の超絶英語コラム

今日のグーグルロゴ(Google Doodle)は”2025 年七夕”!「七夕の由来やロゴの意味は?」【ミスター原田の超絶英語コラム103】

今日のグーグルロゴ(Google Doodle)は「七夕(Tanabata)2025」!

今日7月7日、Googleのロゴが星空に舞う色鮮やかな短冊と織姫・彦星のロマンティックなシルエットで彩られているのに気づいた方も多いだろう。毎年7月7日に登場する七夕恒例の”Google Doodle”は、日本の伝統的な「星祭り」を華やかに祝っている。今年のデザインでは、天の川の向こうにいる織姫と彦星が中央で寄り添い、年に一度の再会を果たしている▼七夕の由来をたどると、奈良時代に中国の「乞巧奠(きこうでん)」という行事が日本へ伝わったのが始まりとされる。星空の恋人たちとして知られる織姫(Vega)と彦星(Altair)の伝説と結びつき、今日のようなロマンティックな祭りへと発展した▼七夕は海外でも「Star Festival」と呼ばれるが、日本語の「Tanabata」という名前そのものが国際的にも定着してきている。英語にはシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』に由来する「star-crossed lovers(運命に翻弄される恋人たち)」という言葉があるが、これはまさに七夕の伝説にもぴったりと当てはまる▼七夕の楽しみの一つは、願いごとをカラフルな短冊に書き、笹に吊るすことだ。今年も日本各地、特に仙台や平塚などでは大規模なお祭りが開催され、美しい飾りつけや屋台で賑わっている▼今夜はぜひ星空を見上げ、織姫と彦星のような純粋な願いを短冊に込めてみてはいかがだろうか。GoogleのDoodleが伝える七夕の物語は、きっと私たちの心に、素敵な奇跡が起こることを予感させてくれる。

【英語訳】Today’s Google logo (Google Doodle) is “Tanabata 2025”!

Many people probably noticed that today, July 7th, Google’s logo is adorned with colorful tanzaku (paper strips) dancing in the starry sky and romantic silhouettes of Orihime and Hikoboshi. The annual Tanabata Google Doodle that appears every July 7th magnificently celebrates Japan’s traditional “Star Festival.” This year’s design features Orihime and Hikoboshi nestled together in the center beyond the Milky Way, achieving their once-a-year reunion.

Tracing the origins of Tanabata, it began when the Chinese event called “Qiqiaojie” was brought to Japan during the Nara period. It became connected with the legend of Orihime (Vega) and Hikoboshi (Altair), known as star-crossed lovers, and developed into the romantic festival we know today.

While Tanabata is called the “Star Festival” overseas, the Japanese name “Tanabata” itself has become internationally established. In English, there’s the phrase “star-crossed lovers” derived from Shakespeare’s “Romeo and Juliet,” which perfectly fits the Tanabata legend as well.

One of the joys of Tanabata is writing wishes on colorful tanzaku and hanging them on bamboo branches. This year too, large-scale festivals are being held throughout Japan, especially in Sendai and Hiratsuka, bustling with beautiful decorations and food stalls.

Why not look up at the starry sky tonight and put pure wishes like those of Orihime and Hikoboshi onto tanzaku? The Tanabata story conveyed by Google’s Doodle surely gives us a premonition that wonderful miracles will happen in our hearts.


【七夕の由来&豆知識】

七夕の由来

昔々、天の川の両岸に織姫(しょくじょ)と彦星(ひこぼし)という恋人同士が住んでいました。織姫は機織りが得意で、彦星は牛飼いの仕事をしていました。二人はとても愛し合っていましたが、恋に夢中になりすぎて仕事をサボるようになってしまいました。

これに怒った天の神様(天帝)は、二人を天の川で引き離し、年に一度、7月7日だけ会うことを許しました。この日にカササギの群れが翼を広げて橋を作り、織姫が天の川を渡って彦星に会いに行けるという物語です。

日本への伝来と発展

この中国の「七夕伝説」が奈良時代に日本に伝わり、日本古来の「棚機(たなばた)」という神事と融合しました。棚機は、選ばれた女性が機織りをして神様に捧げる布を作る儀式でした。

平安時代になると宮中行事として定着し、江戸時代には庶民の間にも広まって現在の七夕祭りの形になりました。

七夕の豆知識

星座の正体:織姫は「ベガ」(こと座の一等星)、彦星は「アルタイル」(わし座の一等星)という実在の星です。天の川は私たちの銀河系を横から見た姿なんです。

短冊の色の意味:本来は赤・青・黄・白・黒(紫)の五色で、それぞれに意味があります。赤は礼儀、青は徳、黄は信、白は義、黒は智を表しています。

地域による違い:仙台の七夕まつりは8月に開催され、豪華な飾り付けで有名です。関東では7月、東北では8月に行うところが多いです。

笹を使う理由:笹は成長が早く、まっすぐ伸びることから「願いが天に届きやすい」と考えられています。また、笹の葉の音が神様を呼ぶとも信じられていました。

七夕飾りの種類:短冊以外にも、紙衣(病気や災いの身代わり)、巾着(節約・貯蓄の願い)、投網(豊漁の願い)、屑籠(整理整頓・倹約の心)、千羽鶴(長寿の願い)、吹き流し(織姫の織り糸を表現)などがあります。

雨の日の言い伝え:七夕の日に雨が降ると「織姫の涙」「洗車雨(せんしゃう)」と呼ばれ、翌年の再会を楽しみにする涙や、年に一度の再会前に身を清める水とされています。

七夕は、恋愛成就だけでなく、技芸上達や学業成就を願う行事としても親しまれている、とても奥深い日本の伝統行事なんです。

【Mr.原田の英語コラム】このコーナーでは、高校英語教師の原田高志が大学受験英語や、英語学習に役立つ深堀りコラムを執筆&掲載していきます。英検1級や全国通訳案内士の資格に独学&一発合格したノウハウをふんだんに詰め込んで、皆さんに役立つ情報をご提供します。