「~を英語で言うと?」流行りの日本語を英語に直そう!

「大雨特別警報」「大雨注意報」「大雨警報」「発令」「解除」・・・を英語で言うと? 命を守る気象英語・完全攻略ガイド

台風やゲリラ豪雨のシーズン、海外の友人や同僚に「今の状況、英語でどう説明すれば…?」と困った経験はありませんか?今回は、日本の気象警報から避難指示、関連する会話フレーズまで、全てを網羅的にそして超絶分かりやすく解説します。これを読めば、もう気象情報の英語で困ることはありません!

STEP 1:基本の3レベルを覚える

日本の気象情報は、危険度に応じて大きく3つのレベルに分かれています。まずはこの基本をマスターしましょう。

日本語 英語 危険度のイメージ
注意報 Advisory 災害の可能性あり。注意が必要。
警報 Warning 重大な災害の恐れあり。警戒が必要。
特別警報 Emergency Warning 命の危険が迫る異常事態。直ちに最大級の警戒を。

特に Emergency Warning は、数十年に一度の、命を守る行動が必須となる最も危険なレベルです。

STEP 2:種類別・警報/注意報の英語表現

次に、具体的な気象状況ごとの英語表現です。これを覚えれば、ニュースの内容が正確に伝えられます。

大雨・風・雪に関する警報

大雨特別警報 Emergency Warning for Heavy Rain
大雨警報 Heavy Rain Warning
洪水警報 Flood Warning
暴風警報 Storm Warning / Gale Warning
暴風雪警報 Blizzard Warning / Snowstorm Warning
大雪警報 Heavy Snow Warning

その他の主な警報・注意報

波浪警報 (High Wave)、高潮警報 (Storm Surge) High Wave Warning, Storm Surge Warning
大雨注意報 (Heavy Rain)、雷注意報 (Thunderstorm) Heavy Rain Advisory, Thunderstorm Advisory
強風注意報 (Strong Wind)、濃霧注意報 (Dense Fog) Strong Wind Advisory, Dense Fog Advisory
竜巻注意情報 Tornado Watch

STEP 3:「発令」と「解除」を使いこなす

警報の状況変化を伝える動詞はissue(発令)とlift(解除)が基本です。

“A heavy rain warning has been issued for Kyoto.”

(京都に大雨警報が発令されました。)

“The storm warning for Tokyo has been lifted.”

(東京の暴風警報は解除されました。)

STEP 4:命を守る「避難情報」の英語

2021年に更新された日本の避難情報(警戒レベル)です。非常に重要なので必ず覚えましょう。

レベル 日本語 英語表現 取るべき行動
レベル3 高齢者等避難 Evacuation for elderly and others 高齢者など避難に時間のかかる人は避難開始。
レベル4 避難指示 Evacuation Order 危険な場所から全員避難。
レベル5 緊急安全確保 Emergency Safety Measures すでに危険が切迫。命を守る最善の行動を。

“An Evacuation Order has been issued for the entire area due to the risk of landslides.”

(土砂災害の危険があるため、全域に避難指示が発令されました。)

【実践編】状況別・今すぐ使える便利フレーズ15選

覚えた単語を使って、実際に会話してみましょう。状況別に使える15個のフレーズです。

天候の激しさを伝えるフレーズ

  • It’s pouring outside. / It’s raining cats and dogs.(外は土砂降りだよ。)
  • The wind is getting stronger.(風がだんだん強くなってきた。)
  • We’re expecting the typhoon to make landfall tonight.(今夜、台風が上陸する見込みです。)
  • The river is about to overflow.(川が氾濫しそうだ。)

交通機関への影響を伝えるフレーズ

  • The train service has been suspended due to the heavy rain.(大雨のため、電車の運行が止まっています。)
  • Many flights have been canceled.(多くのフライトが欠航になっています。)
  • The main roads are closed.(主要な道路は閉鎖されています。)
  • The public transportation system is paralyzed.(交通機関が麻痺しています。)

安全や安否を確認するフレーズ

  • Please stay indoors and be safe.(室内で安全に過ごしてください。)
  • Are you and your family safe?(あなたとご家族は無事ですか?)
  • We have to evacuate to a safer place.(もっと安全な場所に避難しなければなりません。)
  • Make sure you have enough food and water.(食料と水が十分にあるか確認してくださいね。)

仕事や予定への影響を伝えるフレーズ

  • I might be late for work because the trains are delayed.(電車が遅れているので、仕事に遅れるかもしれません。)
  • Today’s meeting has been postponed due to the storm.(嵐のため、今日の会議は延期になりました。)
  • Our office will be closed tomorrow.(明日、私たちのオフィスは閉鎖されます。)

【会話例】台風の日に同僚とチャット

これまでの表現を使って、実際の会話を見てみましょう。

A: Hi Kenji, are you okay? A Storm Warning has been issued for the Tokyo area.
(A: ケンジ、大丈夫?東京エリアに暴風警報が発令されたよ。)

B: Hi Alex. Thanks for checking in. I’m fine, but it’s pouring outside. The train service has been suspended, so I’m working from home today.
(B: アレックス、連絡ありがとう。僕は大丈夫だけど、外は土砂降りだよ。電車が止まっちゃったから、今日は在宅勤務なんだ。)

A: I see. My flight for tomorrow was canceled. Please stay indoors and be safe!
(A: そうなんだ。僕の明日のフライトは欠航になったよ。室内で安全に過ごしてね!)

B: You too, Alex. Let’s hope the warning will be lifted by tomorrow morning.
(B: アレックスもね。明日の朝までには警報が解除されるといいな。)