
海外の取引先に「納期は7/8でお願いします」とメールを送ったら、なぜか1ヶ月も早く納品されてパニック!……なんて経験、ありませんか?
「まさか〜」と思うかもしれませんが、これは実際に起こりうる、恐ろしいすれ違いなんです。実は、私たちが普段何気なく使っている日付の書き方、アメリカとイギリス(そして多くのヨーロッパ諸国)では順番が全く逆という衝撃の事実。この違いを知らないと、ビジネスの納期や待ち合わせの日時で、とんでもない勘違いが起こってしまうかもしれません。
今回は、そんな「日付の罠」にハマらないための知識と対策を、分かりやすく徹底解説します!
✅ この記事で分かること
- 一目で分かる!アメリカ式🇺🇸とイギリス式🇬🇧の日付表記の違い
- なぜ順番が違う?歴史を遡ると見えてきた意外な理由
- 「07/08」は7月8日?8月7日?誤解が生まれる具体例
- もう間違えない!世界で通用する「最強の」日付の書き方
🇺🇸アメリカ式 vs 🇬🇧イギリス式、何が違うの?
結論から言うと、日付の「月」と「日」の順番が逆になります。
🇺🇸 アメリカ式:月 / 日 / 年 (MM/DD/YYYY)
🇬🇧 イギリス式:日 / 月 / 年 (DD/MM/YYYY)
例えば、「2025年9月11日」を数字だけで書くと…
🇺🇸 アメリカでは「9/11/2025」
🇬🇧 イギリスでは「11/9/2025」
となります。
もしあなたがイギリス人に「9/11に会いましょう」と伝えたら、相手は「11月9日」のことだと受け取る可能性が高いのです。これが、冒頭で紹介したような「納品日が1ヶ月ズレる」といった大問題を引き起こす原因です。
なぜアメリカだけ「月」が先なの?歴史的な理由
「日→月→年」という小さい単位から大きい単位へ並べるイギリス式(およびヨーロッパ式)は、非常に論理的です。日本の「年→月→日」も大きい順で分かりやすいですよね。では、なぜアメリカだけ「月→日→年」という、真ん中の単位から始まる少し不思議な順番なのでしょうか?
その理由は、歴史を遡ると見えてきます。
実は、アメリカの「月が先」という書き方は、もともとイギリスで使われていた古い形式を受け継いだものだという説が有力です。アメリカがイギリスから独立する前、入植者たちが使っていた「月を先に書く」習慣が、新大陸アメリカに根付いたのです。
一方で、本国のイギリスはその後、ヨーロッパの多くの国々と同様の「日→月→年」という表記に変わっていきました。つまり、アメリカは古い慣習を守り続け、イギリスが変化した、というのが真相に近いようです。
また、アメリカでは口語で日付を言うときに「July 4th (7月4日)」のように月を先に発音する習慣があり、その話し言葉が書き方にも影響したと言われています。
もう迷わない!誤解を防ぐための「神対応」な書き方
では、国籍の違う人が集まる国際的なビジネスシーンでは、どうすれば誤解を防げるのでしょうか? 答えはシンプルです。
ベストな解決策:月を「文字」で書く!
数字だけで書くから混乱が生まれるのです。月をアルファベットで表記すれば、誰も間違うことはありません。
🇺🇸 アメリカ式: September 11, 2025
🇬🇧 イギリス式: 11 September 2025
この書き方なら、順番が違っても月は「September」だと明確に分かります。ビジネスメールや契約書など、絶対に間違えられない場面では必須のテクニックです。
最強の解決策:国際規格「ISO 8601」を使う!
「もっとスマートに、誰が見ても一意に定まる書き方はないの?」という方には、国際標準化機構(ISO)が定めた「YYYY-MM-DD」形式を強くおすすめします。
2025-09-11
この「年-月-日」の順番は、データの並び替え(ソート)にも強く、プログラミングやIT業界では標準的に使われています。日本の「年→月→日」と同じ順番なので、私たちにも馴染みやすいですね。
状況 | NGな書き方(誤解の元) | OKな書き方(月を文字で) | 最強の書き方(国際規格) |
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国際メール | 09/11/25 | Sep 11, 2025 (米) / 11 Sep 2025 (英) | 2025-09-11 |
契約書 | 11/9/25 | November 9, 2025 (米) / 9 November 2025 (英) | 2025-11-09 |
<まとめ>たかが日付、されど日付。文化への配慮が未来を拓く
日付の書き方の違いは、単なるルールミスでは片付けられない、国の歴史や文化が深く関わった面白いテーマです。
アメリカ式が「特別」なのではなく、歴史の中で古い形式が残った結果であること。イギリス式がヨーロッパ標準に合わせて変化していったこと。この背景を知るだけで、無味乾燥に見えた数字の並びが、生き生きとした物語に見えてきませんか?

グローバルなコミュニケーションが当たり前になった現代。相手の国の文化を理解し、誤解のないように配慮する「ひと手間」が、あなたのビジネスや人間関係を、よりスムーズで豊かなものにしてくれるはずです。
次に海外の方へメールを送る際は、ぜひこの「最強の書き方」を試してみてください!