「同じことをくり返して違う結果を期待するのは狂気だ」
言ったとされる人:アルバート・アインシュタイン
アインシュタインが言った記録は見つかっていません。見つかっている最古の記録は彼の死から26年後の1981年で、アメリカのアルコール依存症の人の家族の会で、参加者が言った言葉です。
- 本当の出どころ
- 1981年10月、テネシー州の新聞ノックスビル・ニュース・センチネルが、アルコール依存症の人の家族の会(アラノン)で参加者が言った言葉として報じた。これが見つかっている最古の記録。
なぜそう言える? 根拠を読む
クオート・インベスティゲーター(QI)は、名言の出どころを一次資料で調べるサイトです。QIが、この言葉の記録をさかのぼりました。見つかったいちばん古い記録は、1981年10月11日のテネシー州の新聞の記事です。アルコール依存症の人の家族が集まる会で、参加者の一人が言った言葉として出てきます。
同じ年の11月には、ほぼ同じ文が冊子にものりました。薬物依存からの回復をめざす団体、ナルコティクス・アノニマスの冊子です。冊子の文は「狂気とは、同じ失敗をくり返して違う結果を期待すること」です。どちらにも、アインシュタインの名前は出てきません。
1990年には、この言葉がアインシュタインのものとして新聞にのっていました。テキサス州の地方検事が「アインシュタインがこう言った」と話したと、地元の新聞が書いています。アインシュタインが亡くなった1955年から35年後です。プリンストン大学出版局の名言集も、この言葉を「アインシュタインのものとされるが誤り」の欄に入れています。QIは、依存症からの回復をめざす人たちの会の中で生まれた言葉だと結論づけています。