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【5月5日はシンコ・デ・マヨ!シンコ・デ・マイヨとは?】メキシコの祝日『シンコデマヨ』の意味は?Cinco de Mayoの歴史や由来や雑学・トリビアを超絶まとめ!

【5月5日はシンコ・デ・マヨ(シンコ・デ・マイヨ)とは?】

今回は、メキシコの伝統的な祝日「シンコデマヨ」(Cinco de Mayo)についてお話しします。この祝日は、亡くなった家族や友人を偲び、その思い出を祝うために設けられていますが、実はそれだけではないのです!シンコデマヨには、メキシコの人々の勇気と誇りが深く刻まれているのです。

シンコデマヨの由来と歴史

シンコデマヨは、スペイン語で「5月5日」を意味します。この日は、先住民の間で死者の魂が帰ってくると信じられていましたが、それだけではありません。1862年5月5日、メキシコのプエブラ州で、イグナシオ・サラゴサ将軍率いる約2,000人のメキシコ軍が、ナポレオン3世が送り込んだ約6,000人の精鋭フランス軍と戦ったのです。

装備や兵力で劣るメキシコ軍でしたが、奇跡的な勝利を収めました!この戦いはメキシコの歴史に燦然と輝く勝利となり、今でも5月5日を「シンコデマヨ」としてお祝いしているのです。まさに、メキシコの誇りが込められた日なのですね。

ちなみに、この戦いで活躍したのが、あのメキシコ料理でおなじみの「モレ」です。当時、食料が不足していたメキシコ軍は、現地の女性たちが持ち寄った材料で作ったモレを食べて戦ったと言われています。まさに、民衆の力が勝利を後押ししたのですね!

Cinco de Mayoのお祭りの様子

シンコデマヨでは、家族や友人の墓地を訪れ、食べ物やお酒、花などを供えます。墓地には、カラフルな装飾が施され、まるでパーティー会場のようになります。人々は、亡くなった人の思い出話に花を咲かせ、笑い声が絶えません。

そして、この日には、あの歴史的な戦いを再現したパレードが行われるんです!人々は、サラゴサ将軍に扮した人を先頭に、伝統的な衣装を身にまとい、街を練り歩きます。

パレードでは、「チャロス」と呼ばれる男性騎手たちの華麗な乗馬パフォーマンスも見ものです。チャロスは、メキシコ革命時代の騎兵隊の姿を模した衣装に身を包み、高速で疾走する馬上から、ロープを投げて的を捕らえる技を披露します。まさに、メキシコの勇気と誇りを体現した演技ですね!

死者を偲ぶアート「カラベラ」

シンコデマヨといえば、「カラベラ」と呼ばれる骸骨の装飾が有名です。これは、死者を楽しげに表現したもので、シュールでユーモラスな雰囲気を醸し出しています。カラベラは、お菓子や人形、壁画など、さまざまな形で表現されます。

中でも人気なのが、カラベラの形をしたお菓子「カラベラ・デ・アスカル」です。このお菓子は、砂糖でできた骸骨型のお菓子で、色鮮やかなアイシングが施されています。まるで、アートのような美しさですよね。

ちなみに、カラベラの起源は諸説ありますが、一説によると、19世紀にメキシコで活躍した版画家ホセ・ガダルーペ・ポサダの作品に由来するとされています。ポサダは、社会風刺を込めたカラベラの版画を数多く残しました。中でも有名なのが、あの歴史的な戦いでフランス軍を撃退したサラゴサ将軍をカラベラで表現した作品です。

「リメンバー・ミー」(Coco) 映画で注目されたシンコデマヨ

2017年には、ディズニー/ピクサーのアニメーション映画『リメンバー・ミー』が公開され、シンコデマヨが注目を集めました。この作品は、シンコデマヨを舞台に、家族の絆と音楽の力を描いた感動作です。映画の中で描かれるシンコデマヨの世界は、カラフルでファンタジックで、まるで別世界に迷い込んだような感覚を味わえます。

そして、作中では、あの歴史的な戦いにも触れられているんです。主人公の少年が、先祖の英雄的な行動を知り、自分のルーツに誇りを持つシーンは、まさにシンコデマヨ精神を体現していますよね。

ちなみに、『リメンバー・ミー』の主題歌「リメンバー・ミー」は、作品にぴったりの感動的な曲で、第90回アカデミー賞主題歌賞を受賞しました。この曲を歌うのは、メキシコ出身の歌手ナタリア・ラフォルカデです。彼女の歌声は、まるでシンコデマヨの世界観を表現しているかのようですよ。

メキシコ&シンコデマヨの面白雑学・トリビア20

1. シンコデマヨは、メキシコの「ミニ独立記念日」とも呼ばれる。メキシコの独立記念日は9月16日だが、シンコデマヨもメキシコの自由と誇りを祝う日とされる。

2. プエブラの戦いでは、メキシコ軍が風船爆弾を使ってフランス軍を攻撃したとされる。風船爆弾作戦は大成功だったと言われている。

3. シンコデマヨには「ボラーチョ(酔っぱらい)」という名前の人形が登場する。酔っぱらいのふりをして敵を欺くのが役目とされる。

4. メキシコでは、シンコデマヨを「卵の日」とも呼ぶ。プエブラの戦いの前夜、メキシコ軍は卵を主食にしたからだと言われている。

5. シンコデマヨには「チャロ・デル・ランチョ」という男性版の民族衣装がある。ソンブレロに革のチャップスを身につけるのが特徴である。

6. メキシコの「トルタ」は、シンコデマヨの定番料理。サンドイッチにグアカモーレやハラペーニョをはさんだメキシコ風サンドである。

7. シンコデマヨのシンボル「ソンブレロ」は、スペイン語で「日陰」を意味する。強い日差しをよけるためのメキシコの知恵である。

8. プエブラの戦いでは、メキシコ軍の女性兵士「アデライダ」が大活躍したとされる。彼女は「プエブラの英雄」と呼ばれている。

9. シンコデマヨのお祝いでは「チャロ・デ・フェリア」という乗り物が登場する。メリーゴーランドのようなメキシコの伝統的な遊具である。

10. メキシコでは、5月5日生まれの子どもに「シンコ」や「マヨ」という名前をつける習慣がある。シンコデマヨにちなんだネーミングである。

11. シンコデマヨの名物料理「モーレ・ポブラーノ」は、チョコレートとチリを組み合わせた味わい深いソース。プエブラ州の伝統料理とされる。

12. プエブラの戦いでは、メキシコ軍が鏡を使って太陽光を反射させ、フランス軍を攻撃したという伝説がある。まさに知恵の勝利である。

13. シンコデマヨのシンボルとして、メキシコ国旗と並んでよく使われるのが「サラペ」。カラフルなストライプ模様が特徴の伝統的な毛布である。

14. メキシコの「チャロ・ボーイ」という言葉は、シンコデマヨをきっかけに生まれた。勇敢で愛国心あふれるメキシコ人男性を指す言葉である。

15. シンコデマヨには、「プエブラの鐘」という名物がある。プエブラの戦いの勝利を知らせるために鳴らされた鐘で、今でも市民の誇りとされる。

16. メキシコの「チンガデーラ」は、シンコデマヨの定番の飲み物。ビールにレモンやライムの果汁、塩やチリパウダーを加えたメキシコ風カクテルである。

17. シンコデマヨのコスチュームとして人気なのが「アデライダ・ドレス」。プエブラの戦いで活躍した女性兵士にちなんだ民族衣装である。

18. メキシコシティのシンコデマヨ通りは、プエブラの戦いを記念して名付けられた。通りには勝利を祝うモニュメントが立っている。

19. シンコデマヨの名物料理「タマーレス」は、トウモロコシの皮で具材を包んだメキシコの伝統料理。具材は肉やチーズ、野菜などいろいろある。

20. メキシコの「マリアッチ・デ・ガラ」は、シンコデマヨのお祭りに欠かせない存在。晴れ着に身を包んだマリアッチ楽団が、陽気な音楽で会場を盛り上げる。

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