English in a minute (今日の使える英会話フレーズ・イディオム)

【動画で覚える英会話フレーズ・イディオム20】When it rains, it pours. 「災難は重なるものだ」「雨降れば必ず土砂降り」~大学入試&日常英会話に出る英語表現の意味~

原田英語マン
原田英語マン
日常英会話や大学入試で使えるイディオムや英会話表現を動画つきで学んでいきましょう!今回の英語表現は “When it rains, it pours.”です。まずは動画を観て、イディオムの意味を予想し、そのあとスクリプトと日本語訳をチェックしてください!なお、動画はPUBLIC DOMAINのVOA LEARNING ENGLISHを使用しています。

 

【動画のスクリプト】

Welcome to English in a minute. When it rains heavily, we often say it is “pouring”.

When it rains, it pours.

Anna: I think something is going around the office this week.

Jonathan: You mean like the flu?

Anna: No! Not the flu. I mean bad luck. Maria’s bike was stolen. Jack broke his arm. Doug lost $300.

Jonathan: That is a lot of bad stuff happening.

Anna: When it rains, it pours.

When it rains, it’s never just one raindrop. Many raindrops fall.

So this idiom means that when something bad happens, other bad things usually happen, too. You can also say when it rains, it pours if a lot of good things are happening to you. But more often than not, it’s about bad things.

And that’s English in a Minute!

【動画の日本語訳】

1分間英語にようこそ!大雨が降るとき、我々はしばしばそれを「土砂降り」と表現します。

「When it rains, it pours」という表現。

アンナ:今週、オフィスで何かが起こっているような気がする。

ジョナサン:インフルエンザとか?

アンナ:いえ、インフルエンザじゃない。不運のことよ。マリアの自転車が盗まれたし、ジャックは腕を折ったし、ダグは300ドルを失った。

ジョナサン:それは大変なことがたくさん起こっているね。

アンナ:雨が降れば土砂降りよ。

雨が降るとき、それは決して一滴だけではありません。多くの雨粒が降ります。

したがって、このイディオムは、何か悪いことが起こると、通常、他の悪いことも起こるという意味です。また、あなたにたくさんの良いことが起こっている時も「雨が降れば土砂降り」と言うことができます。しかし、大抵の場合、それは悪いことについてです。以上1分間英語でした。

【今日の英会話・口語・イディオム表現】

☆ When it rains, it pours.
「災難は重なるものだ」「雨降れば必ず土砂降り」

[例文]

A: I heard your car broke down and then your phone got stolen.
B: Yeah, “when it rains, it pours.”

[日本語訳]

A: 車が故障して、その後、携帯が盗まれたって聞いたよ。
B: ええ、一度不幸が起きると、次から次へと続くものだね。

[解説]

“When it rains, it pours.”は英語のイディオムで、「一度不幸が起きると、次から次へと続くものだ」という意味になります。

この表現は、一度悪いことが起きると、それに続いてさらに悪いことが起きることを示す時に使われます。例えば、一日の中で複数の不幸な出来事が連続して起きた場合などに使います。

[関連英語表現5]

“It never rains but it pours.”
「不幸は単独では来ない」

“Bad luck comes in threes.”
「不幸は三度続く」

“Misfortunes never come singly.”
「不幸は一度にやってくる」

“One thing after another.”
「次から次へと」

“When one door closes, another opens.”
「一つの扉が閉じれば、別の扉が開く」

[英語解説+日本語訳]

“When it rains, it pours” is an English idiom that means when something bad happens, other bad things often happen at the same time. It’s used to express the idea that misfortunes or difficult situations tend to come all at once, rather than one at a time.

「When it rains, it pours」という表現は、何か悪いことが起きると、他の悪いことも同時に起きることが多いという意味の英語のイディオムです。これは、不幸や困難な状況が一度にやってくる傾向があることを示すために使われます。

[原田英語オリジナル予想問題]

John: Did you hear about Lisa? She lost her job and then her apartment got flooded.
Mikiko: Oh no, that’s terrible. It really seems like (1)“when it rains, it pours.

What does the underlined part (1)“when it rains, it pours” mean?

a.Lisa is always unlucky.  b.Bad things happen all at once.
c.Lisa is always complaining.  d.It’s raining heavily outside.

【解答・解説】

解答:b.Bad things happen all at once.

解説:この文内での「(1)when it rains, it pours」は、何か悪いことが起きると、他の悪いことも同時に起きることが多いという意味を持っています。したがって、「b.Bad things happen all at once.」が最も適切です。

a.Lisa is always unlucky. は「リサは常に運が悪い」という意味ですが、このイディオムの直接的な意味ではありません。
c.Lisa is always complaining. は「リサは常に不平を言っている」という意味で、(1)の文の意味とは異なります。
d.It’s raining heavily outside. は「外で激しく雨が降っている」という意味であり、(1)の文の意味とは関係ありません。

したがって、上記の理由から「b.Bad things happen all at once.」が正解となります。

日本語訳:

John: リサのこと聞いた?彼女は仕事を失って、その後、彼女のアパートが浸水したんだ。
Mikiko: ああ、それはひどい。本当に「不幸は一度にやってくる」みたいだね。

入試問題

Richard has had a bad time lately. First, he was fired by his boss, then his wife left him, and yesterday he had an accident. To describe his luck, we can use the following proverb that says, (   ).

① “He who shoots often, hits at last”
② “Don’t count your chickens before they’re hatched”
③ “Time and tide wait for no man”
④ “He who runs after two hares will catch neither”
⑤ “When it rains, it pours”

【北里大学(医)2019】

【解答・解説】

解答:⑤ “When it rains, it pours”

解説:この問題では、Richardの運の悪さを表す英語のことわざを選ぶ必要があります。Richardは最近連続して不運に見舞われており、これは「一度雨が降り始めると、一気に大雨が降る」という意味のことわざ “When it rains, it pours” に最もよく合致します。

① “He who shoots often, hits at last” は「頻繁に試みれば、最終的には成功する」という意味で、Richardの現状とは合致しません。
② “Don’t count your chickens before they’re hatched” は「卵が孵る前に鶏を数えるな」という意味で、未来の成果を早計に期待しないことを助言するもので、この問題の文脈とは関連がありません。
③ “Time and tide wait for no man” は「時間と潮流は誰を待ってもくれない」という意味で、時間が待ってくれないという事実を表現するものですが、Richardの不運とは直接関連していません。
④ “He who runs after two hares will catch neither” は「二兎を追う者は一兎をも得ず」という意味で、同時に二つの目標を追求することの難しさを示しますが、Richardの状況とは直接関連がありません。

したがって、上記の理由から「⑤ “When it rains, it pours”」が正解となります。

入試問題

I sent my mother birthday wishes two days after her birthday. I should have sent them in time, but (   ). She was pleased anyway.

1 better late than never  2 make hay while the sun shines
3 time and tide wait for no man  4 when it rains, it pours

【東京理科大学(経営)2020】

【解答・解説】

解答:1 better late than never

解説:この文内での「I should have sent them in time, but ( ). She was pleased anyway.」は、誕生日のメッセージを時間通りに送るべきだったが、遅れてしまったが、それでも母は喜んだ、という状況を表しています。選択肢の中から、その意味に最も合致するものを選ぶ必要があります。この場合、「遅くてもやらないよりはまし」という意味を持つ「1 better late than never」が最も適切です。

2 make hay while the sun shinesは「日が照っているうちに干し草を作る」つまり「好機を逃さずに利用する」という意味で、今回の文脈には合いません。
3 time and tide wait for no manは「時と潮は待ってくれない」つまり「時間は待ってくれない」という意味で、今回の文脈には合いません。
4 when it rains, it poursは「雨が降るときは一度にたくさん降る」つまり「良いことも悪いことも一度にやってくる」という意味で、今回の文脈には合いません。

したがって、上記の理由から「1 better late than never」が正解となります。

日本語訳:

彼女の誕生日の二日後に母に誕生日のお祝いのメッセージを送った。時間通りに送るべきだったけど、遅くてもやらないよりはまし。それでも彼女は喜んでいた。