英語学習・勉強法

★英語読解力(英文速読力)を上げるカギはWPMにあり!WPMとは?自分のWPM (Words Per Minute)計算・測定方法は?RAPID READING METHOD★

原田英語マン
原田英語マン
「原田高志の大学受験お役立ち英語コラム」では、毎回大学受験英語や英語学習に役立つ情報を、楽しくご紹介していきます!一緒に”英語楽習”しちゃいましょう!

みなさん、英語を読むスピードに自信はありますか?実は、英語の読解力を上げるカギは、「WPM」にあるんです。

WPMとは「Words Per Minute」の略で、1分間に何語の英語を読めるかを表す数値です。日本の中学生のWPMの平均は70程度、高校生になると100前後だそうです。しかし、大学入学共通テストでは、150のWPMが求められています。これは、高校生の平均の1.5倍にあたります。そして、英語のネイティブスピーカーのWPMは200~250と言われています!

自分のWPMを知るためには、まず、1分間に読める英文の語数を数えてみましょう。そして、その数値を目安に、毎日の練習を積み重ねていきましょう。

【WPMの測定手順】

1. 読む前に設問を確認する
2. 時計(ストップウォッチ)を見ながら、英文を最初から最後まで読み、かかった秒数を記録する
3. 設問に解答する
4. 答え合わせをして正解数を確認する

以下の計算式でWPMを算出する

WPM = 語数 ÷ 読むのにかかった秒数 × 60 × 正解数 ÷ 設問数 

※読んだ内容の理解を測定せずただ英文を読むスピードをチェックしたい場合は、WPM = 語数 ÷ 読むのにかかった秒数 × 60 まででOK。

例えば、600語の英文を読むのに4分(240秒)かかり、10問中8問正解だった場合は、

WPM = 600 ÷ 240 × 60 × 8 ÷ 10 = 120

となります。現時点でのWPMを把握したら、まずは130を目指して速読トレーニングを始めましょう。共通テストレベルでは、140~150のWPMが求められると言われています。最終的には、英語のネイティブスピーカーと同等の200以上を目指すのが理想です。

WPMを上げるコツは以下の通りです。

★ 音読せず、黙読する
★ 一語一語にとらわれず、フレーズごとに読む
★ 未知語があっても読み飛ばし、文脈から推測する
★ 予習で単語や熟語の意味を押さえておく
★ 要点を押さえ、細部に拘らない

地道な練習を重ねることで、必ず速読力は向上します。英字新聞や洋書など、興味のある英文を数多く読むことも効果的です。自分のペースで着実にWPMを上げていきましょう。速読力アップで、英語の総合力も大幅にアップすることでしょう。

<<練習問題>>

【練習問題】以下の英文をWPMの測定手順に従って読み進めてください。

<設問>

1. True or False: According to the passage, plastic waste is only a problem in certain countries.
2. True or False: The author suggests that using reusable bags, water bottles, and straws can help reduce plastic waste.
3. True or False: The passage states that supporting businesses that prioritize sustainability is an ineffective way to reduce plastic waste.
4. True or False: The author encourages people to strive for perfection when trying to reduce their plastic consumption.
5. True or False: The passage implies that developing sustainable habits takes time and practice.

<英文>

The Importance of Reducing Plastic Waste

Plastic waste has become a global problem. Every year, millions of tons of plastic end up in our oceans, harming marine life and polluting our environment. Many people are aware of this issue but find it difficult to change their habits. They may feel overwhelmed by the scale of the problem and think that their individual actions won’t make a difference.

Don’t be discouraged! There are simple steps you can take to reduce your plastic footprint. Experts recommend using reusable bags, water bottles, and straws instead of single-use plastics. These small changes can add up to a significant impact if everyone participates. Some people may find it inconvenient at first, but with practice, it will become a natural part of your daily routine.

Another effective way to reduce plastic waste is to support businesses that prioritize sustainability. Look for products with minimal packaging or those made from recycled materials. By voting with your wallet, you can encourage companies to adopt more eco-friendly practices. If you’re unsure where to start, research online or ask friends for recommendations.

What if you still struggle to reduce your plastic consumption? Remember that progress, not perfection, is the goal. Every effort counts, no matter how small. If you forget your reusable bag at the store, don’t beat yourself up. Just keep trying, and over time, you’ll develop more sustainable habits that will benefit both you and the planet. (239語)

【音声】(169WPMで音読)


【全訳】

プラスチックごみを減らすことの重要性

プラスチックごみは地球規模の問題となっています。毎年、何百万トンものプラスチックが海洋に流れ込み、海洋生物に害を及ぼし、環境を汚染しています。多くの人がこの問題を認識していますが、習慣を変えることは難しいと感じています。問題の規模に圧倒され、個人の行動では変化を起こせないと考えてしまうかもしれません。

しかし、がっかりしないでください!プラスチックの使用を減らすために、簡単な一歩を踏み出すことができます。専門家は、使い捨てプラスチックの代わりに、再利用可能なバッグ、ウォーターボトル、ストローを使用することを推奨しています。これらの小さな変化は、みんなが参加すれば大きな影響を与えることができます。最初は不便に感じるかもしれませんが、練習を重ねることで、日常生活の自然な一部になるでしょう。

プラスチックごみを減らすもう一つの効果的な方法は、サステナビリティを優先する企業をサポートすることです。最小限の包装やリサイクル素材を使用した製品を探してみましょう。あなたの財布で投票することで、企業により環境に優しい慣行を採用するよう励ますことができます。どこから始めればいいのか分からない場合は、オンラインで調べたり、友人に推奨してもらったりしてください。

それでもプラスチックの消費量を減らすのに苦労している場合はどうすればいいでしょうか?目標は完璧ではなく、進歩することだと覚えておいてください。どんなに小さくても、すべての努力が重要です。店で再利用可能なバッグを忘れてしまっても、自分を責めないでください。ただ努力を続けていれば、時間とともに、あなたと地球の両方に利益をもたらす、より持続可能な習慣を身につけることができるでしょう。

【答えと解説】

1. False – 本文では、プラスチックごみは地球規模の問題であると述べられています。
2. True – 本文は、再利用可能なバッグ、ウォーターボトル、ストローの使用がプラスチックごみ削減に役立つと提案しています。
3. False – 本文では、サステナビリティを優先する企業をサポートすることは、プラスチックごみを減らすための効果的な方法だと述べられています。
4. False – 著者は、完璧ではなく進歩を目指すべきだと述べています。
5. True – 本文は、持続可能な習慣を身につけるには時間と練習が必要だと示唆しています。

【頻出単語・イディオム】

・end up: 結局〜になる
・be aware of: 〜を認識している
・overwhelming: 圧倒的な
・make a difference: 変化をもたらす、影響を与える
・footprint: 足跡、影響
・add up to: 合計〜になる
・significant: 重要な、大きな
・inconvenient: 不便な
・prioritize: 優先する
・sustainability: 持続可能性
・vote with your wallet: 財布で投票する(消費行動で支持を示す)
・eco-friendly: 環境に優しい
・beat oneself up: 自分を責める
・develop: 発展させる、身につける

【重要構文】

・”find it + 形容詞 + to do”: 〜するのが(形容詞)だと感じる
・”A, not B”: BではなくAであること(AとBの対比)

【記事のまとめ】

1. WPM(Words Per Minute)は、1分間に読める英語の語数を表す指標で、英語の読解力を測る重要な要素である。

2. 日本の中学生のWPMは平均70程度、高校生は100前後だが、大学入学共通テストでは150のWPMが求められる。英語のネイティブスピーカーは200以上のWPMを持つ。

3. WPMを測定するには、英文を読む時間と正解数から計算式を用いて算出する。目安としては、共通テストレベルで140~150、最終的にはネイティブスピーカーと同等の200以上を目指す。

4. WPMを上げるコツとして、音読せず黙読する、フレーズごとに読む、未知語は文脈から推測する、予習で語彙を押さえておく、要点を押さえて細部に拘らないことが挙げられる。

5. 英字新聞や洋書など興味のある英文を数多く読むことで、速読力と英語の総合力が向上する。

【原田高志の大学受験&英語学習お役立ちコラム】高校英語教師原田高志が大学受験英語や、英語学習に役立つ情報やコラムを掲載していきます。英検1級や全国通訳案内士の資格に独学&一発合格したノウハウをふんだんに詰め込んで、皆さんに役立つ情報をご提供します。