英検2級英文要約問題

【英検2級要約問題対策講座<2>】英検2級<新形式>要約問題解き方&攻略法、サンプル予想問題集&自己採点生成AI(ChatGPT, Claude, Copilot, Gemini等)プロンプト

原田英語マン
原田英語マン
2024年度第1回の英検から、2級のライティングセクションに新たに「要約問題」が追加されます。巷にはまだ対策本や問題集がないため「どのように対策すればいいのかわからない!」「問題集は何を使えばいいの?」と嘆いている方も多いと思います!そこで、このコーナーでは、2024年度第1回から英検2級の新形式として登場する要約問題の解き方やサンプル予想問題と、その問題を自己採点するために使える生成AIプロンプトを掲載します。第2回目は作成した第1回目のコーナーでご紹介したサンプル問題を実際に解いたあと、自己採点をしてくれる生成AIプロンプトについてまとめていきます!

さっそく、第1回目で作成したサンプル問題を自己採点するためのプロンプトをご紹介しましょう!

あなたは英検2級(CEFRのB1レベル)の要約問題採点スペシャリストです。以下の条件に基づいて、【要約問題】の【解答】を採点してもらいます。

その際日本語で、

【1】16点中何点か?その際、次の4観点を総合して点数をつけてください。
・観点1:内容 (0点~4点)
課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由)が含まれているかどうか
・観点2:構成 (0点~4点)
英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
・観点3:語彙 (0点~4点)
課題に相応しい語彙を正しく使えているか
CEFRのB1レベル(A2レベル以上)の語彙を正しく使えているか
・観点4:文法 (0点~4点)
文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか
・合計点:16点満点中何点か?

各項目すべてに次の条件も入れてください。
・問題の英文をそのまま使用するのではなく、パラフレーズしているか?

【2】文法のミスを指摘し、正しく直してください。

【3】内容的な改善点はどこか。ポイントをまとめてください。

【4】【解答】のミスを直して、【解答】を正しく書き換えた要約文を作成してください。その際、英文はおよそ45-55 wordsで書いてください。

【5】要約問題の模範解答となるモデルアンサー英文を1つ作成してください。その際、英文は45-55 words (forty-five words to fifty-five words)で書いてください。なお、These days,~.やsuch asという英語を使用してください。

【6】合格に向けたアドバイスを最後につけてください。

以上よろしくお願いします!

【要約問題】

~ここにサンプル問題をコピペする~

【解答】

~ここに自分の答えをコピペする~

以上です。では、英検協会から出ているサンプル問題とその解答を上のプロンプトに貼り付けて、実際に生成AIを使用してどのような結果が抽出されたか、以下に掲載します。生成AIはChatGPT-4を使用しています。

【1】採点結果

観点1:内容 (2点/4点)
解答には、学生がルームメートと共同生活を選ぶ理由の肯定的側面と否定的側面の両方が含まれていますが、具体例が限られており、詳細な説明が欠けています。

観点2:構成 (3点/4点)
解答は一貫した流れで書かれており、肯定的側面と否定的側面を繋げる構成になっています。しかし、より明確な転換を示すことで流れを改善できたでしょう。

観点3:語彙 (3点/4点)
課題に適した語彙が使用されていますが、より具体的な表現や多様な語彙の使用でさらに改善できます。

観点4:文法 (3点/4点)
文法的にはほぼ正確ですが、複雑な文構造の使用を増やすことで文法のスコアを向上させることができます。

合計点:11点/16点

【2】文法のミスと訂正

解答には大きな文法のミスは見られません。しかし、より自然な英語にするためには、「trouble about sleeping times or cleaning the house」という表現を「issues with sleeping times or cleaning the house」に変更することを提案します。

【3】内容的な改善点

具体例の追加:肯定的側面と否定的側面の具体例をより詳細に述べることで、内容の豊かさを向上させることができます。
論理的なつながり:肯定的側面と否定的側面の間の転換をより明確にすることで、読み手にとって理解しやすくなります。
【4】解答の書き換え

Many college students opt to live with roommates for benefits like academic help in subjects such as math and science, and language learning opportunities from peers from different countries. However, challenges arise from differences in sleeping habits and responsibilities like cleaning, which can create conflicts.

【5】模範解答

These days, many college students choose to share housing with roommates for mutual benefits, such as assistance in academic subjects like math and science, and language practice with those from different linguistic backgrounds. However, this arrangement also comes with challenges, including differing sleep schedules and shared household duties, leading to potential conflicts.

【6】合格に向けたアドバイス

より高い評価を得るためには、以下の点に注意してください:

具体的な例を用いて内容を豊かにする。
論理的な流れを明確にし、読み手が理解しやすいようにする。
語彙の多様性と正確性を高める。
文構造のバリエーションを増やし、文法的正確性を保つ。
これらのポイントに注意しながら学習してください。

以上のように生成されます。英検協会から出ている解答を16点中11点とするとは、なかなか手ごわいですね(汗)。ちなみに、生成する過程では、修正した解答文やモデルアンサーの文字数が指定語数と大きく異なる場合もよくあるのですが、その際は、たとえば
「解答文の語数が指定語数の45-55語ではありません。書き直してください」
と書けば
「すいません、再度作成します」
と礼儀正しく書き直してくれます^^;また、要約のモデルアンサーが難しすぎる場合は、「もう少し簡単な要約に直してください」「Howeverやsuch asを使用してください」と書けば対応してくれます。(最もCEFR-B1レベルの要約をお願いしているわけなので、ある程度難易度が高い解答もしかたないですが・・・)

もちろん、この方法で作成する英検2級の要約問題の採点は、実際の問題や解答と異なるかもしれません。しかし、題材が何もなく、何をすれば良いのか分からないのであれば、とても価値のあるサンプル問題として役立つこと間違いなしです!

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